MIND BBS 〜掲示板〜

遥々

Y

14.07.16 15:58

 石井さん、石井さんのお気持ちを承知の上で、ここに参加させていただいているつもりです。また、同時に、理解したつもりでいてはいけない、と、常に気をつけながら、自分でも情報収集したりしながら考えています。きっと、みなさんもそうですよね。

 私事、週末、札幌に戻ってくることが決まった夫の引っ越しの手伝いのため、函館に行ってきました。札幌から小樽周りで向かい、共和町を抜け岩内町へ入ると泊原発が見えました。久しぶりに見ました。小さな漁業の村に不思議な形の建造物。地元や周辺の方々は複雑な思いを抱えながらこの景色と何十年も暮してこられたのですよね・・・。補助金の有無がまちの風景の違いにも表れていて・・・。さらに海を見ながら寿都(すっつ)に向かうと、風力発電のプロペラが見え、黒松内の森を眺めながら噴火湾側に抜け南下していきますと、山中では導水管のようなものがあり、水力発電を行っているようでした。到着した函館からは、海上ぼんやりで大間は見えませんでした。
 北海道は、広大な土地に町や村が点在しています。日本全国から希望を抱き、あるいは様々な事情を抱え入植した人々が生活を築いてきました。もちろんアイヌの歴史文化もあります(今後一層大切にしてゆかなければならないと思います)。そこには厳しい自然環境のみならず、独自の経済環境での苦労もあったであろうと思います。父が鉄の町のことを多く語らなかったこと、母が若くして炭鉱の町を去り札幌の叔母の下に身を寄せたこと、無関係ではないと思います。私の夫も地方出身ですが、地元では継ぐ家業などがなければ農協か漁協か公務員か・・・と言っていました。従兄弟には自衛隊に入隊した人も複数います。何でも便利な札幌は特殊なのかもしれません。
 便利なところに住んでるから言えるのだろう、と言われてしまうかもしれませんが、私はやはり原発はない方がいいです。重大事故の犠牲が大き過ぎるからです。人々が故郷を奪われるという被害はお金では解決できないということは、先の事故でわかったはず。国としても国土、国民の力を失うことに等しいことなのではないでしょうか。チェルノブイリ周辺の自然が回復してきているという話、人が住めなくなり、人間の生活による自然破壊が減った分、野生が復元しているのであって、放射能汚染の問題がなくなったわけではない、という見方もあると思います。今、原発は運転停止中ですが、稼働をあきらめたとしても当面の管理コスト、廃炉コストが発生します。その間のエネルギー生産をどうするかもあります。でも、稼働すれば、運転に係るコストやリスクが上乗せです。設備の老朽化も無視できません。廃棄物の処理方法もないまま廃棄物を増やしてしまいます。核のリサイクルで生じた高濃度の核廃棄物を安全に管理し続けることができるのでしょうか。人口減に向かうこれから、技術者を十分に確保し続けられるのでしょうか。今、そしてこれから、技術者、研究者の方々の叡智を結集して廃炉技術を確立することができれば、日本だけでなく、原発を持つ国々にも、まさに地球規模で貢献してゆけるのではないかと。そのためには、私たちひとりひとりもライフスタイルを考え、負担を負うべきではないかと思うのです。原発はない方がいいと思いますが、原発を受け入れざるを得なかった方々、現場で危険と隣り合わせで仕事をしている方々を非難する気は、私も全くありません。しかし、原子力発電、原子力技術を、誰かを犠牲にして己の権力や利益に利用する者がいるなら絶対に許せません。こうなってしまった現実、難しいからとか、関係ないとか、考えることをやめてしまうことこそ思うツボで、加担にもなり得るのではないかとも思えて。もう・・・理系じゃないし、法令関係を読むのはなんとか耐えられるけど・・・と、もがきながら、です。
 蒸し暑い中汗だくで掃除し、翌日のお昼に無事部屋を引き渡すことができました。明日仕事だし、すぐ札幌に戻らないと・・・「折角だからさ、観光しようよ。」と夫。元町地区で車を降り、小一時間ほど散歩しました。ハリストス正教会を見てテンション上がってたら「心静かに」との張り紙が。なんともいい雰囲気のギャラリーがあったので寄ってみると、皮をつけたままの木板に焦がし跡で描かれた動物。「これ、八雲町の獣医さんが描いてるんです」とオーナーさん。骨格や筋肉が正確に捉えられているものの、怖いリアルさはなく、獣医さんの動物たちへの優しい眼差しが、描かれている動物たちの目から伝わります。エゾリスが木を登っている途中にこちらに気づいた・・・って感じの作品を1枚買いました。衝動買いにしては高かった。代金の一部が「大間原発の建設凍結を求める訴訟」費用に充てらるとのことで、支持の意も込めて。「もの言えない動物だって犠牲になるしょってね~。」反対、廃炉ではなく凍結というところに、工藤市長、支持者の人々の真摯な切実な思いがあります。
 理想論?理想を語らずにどこに向かえばいいのですか。アイヌ語では言葉を話すことを「イ・タク」=「それ(魂)・を招く、呼び寄せる」と言うそうです。「ものを言うこと(言)は実際の出来事(事)となります。」話すこと、語ること、伝えることは、単にコトバを発することだけを意味するのでないようです。
 今日も、この空が石井さんやみなさんの空につながっていることを思って(なが~くなちゃってすみません)。

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