音楽
senka
12.03.20 04:45
震災のあの日から、仕事の往復には携帯ラジオが離せませんでした。
地震の恐怖。原子力発電所の様子や目に見えない放射能の危機。被災地の刻々の変化。一時も情報から離れられませんでした。そんな3月の終り頃、NHKの番組では震災以来、音楽がどのくらい流れていたのか。選曲も難しかったと思うのですが。ある時、リスナーのリクエストで童神(わらびがみ)という歌が流れました。
灯りの消えた東京の街を一人で歩く私の耳に、三味線の音や方言の言葉が強く響きました。私の亡母の故郷は南の島。その面影もあって一瞬にしてその歌に包まれてしまいました。
私自身も。毎日報道で見る様々な立場の大人の男の人たちも。原子力発電所で必死に働く人々。避難所で過ごす方々。絶望の淵で生きながらえた方々。みんなかつては子どもでした。日本という土地。地球という星。全てが宇宙の子どもで自然の子どものように思えて。この世に時を与えられて愛情に包まれて見守られて全ては育ってきただけです。深い祈りに抱かれて。
不安や恐怖に耐え忍ぶ心ある人間。音楽は人に寄り添う道連れですね。共に歩む友でもありますね。祈り。願い。訴えが込められた心の友のように。
