この1年間で皆様からお寄せいただいた「MIND from MIND基金」の3つめの支援先となる「あしなが育英会」様へ、本日500万円を石井竜也より直接お渡しして参りました。
今回石井がお会いさせて頂いたのは、あしなが育英会の創立者であり会長の玉井義臣氏。
玉井氏は、1964年に自身のお母様を交通事故で亡くされたことをきっかけに、交通問題を扱うジャーナリストとして約10年間活躍された後、約40年前より遺児への奨学金支援を開始されたのだそうです。
計50年(!)にもおよぶ活動を経た今では、「あしなが育英会」といえばたくさんの子ども達の支えとなる大切な機関として日本では説明がいらないほどの大きな組織となっています。
穏やかに微笑みながら石井と話す玉井氏の姿を見ていると、「たった一人の人間の行動が、多くの人を苦しめる事もあるけれどもたった一人の人間が、多くの人を救う事もできる」そんな、よく石井が口にする言葉を思い出しました。
「同じ痛みを味わう子ども達が共に過ごせる“チャイルドハウス”を建設したい!」というのが、3・11直後、日本に突如起こった悲惨な状況の中でいてもたってもいられない(今思えばかなりのパニック状態での)石井の一番初めの想いだったことは、ここに集まってくださる皆さんであればご存知かと思います。
その後、たくさんの方々の意見に冷静に耳を傾け、いろいろな機関を調べた結果、当初の石井の想いに、ごく近い形で進められているのがこのあしなが育英会の「レインボーハウス建設プロジェクト」でした。
「レインボーハウス」とは、阪神淡路大震災の際に神戸にて建設された、震災遺児の心のケアを行う施設です。
現在、あしなが育英会では、神戸での経験を生かし、
●遺児や遺児保護者の心のケア
●子どもの気持ちを受け止める役であるファシリテーターを養成
この2つの機能を持つレインボーハウスを東北の5カ所(岩手県/大槌町・陸前高田市、宮城県/石巻市・仙台市、福島県)にて建設しようと準備が進められています。
既にトレーラーハウスなどの準備室では、震災遺児の交流のつどいや、ファシリテーターの養成講座などが行われているそうです。
http://www.ashinaga.org/higashi_nihon_blog/
決して容易ではないと思われる、その建設実現に向け「GROUND ANGEL」として少しでも役に立てることができれば・・・と石井は皆様からお預かりした500万円を玉井会長にお渡して参りました。
今回このあしなが育英会様への訪問で、1年間で集められた「MIND from MIND基金」の3つの嫁ぎ先(「北茨城市」「球美の里」「あしなが育英会レインボーハウス建設資金」)への寄付が、とりあえず完了しました。
もちろん、東北への支援は決してこれで終わったわけではありません。
あしなが育英会さんから頂いた現地の声の資料の中には“ボランティアの撤退”“被災者が抱く、忘れられる恐怖”という言葉がありました。
この日の玉井氏と石井の会話の中でも
「これからも長期ですから・・・」
「これを終わりとせずに少しずつでも・・・」
何度もそんな言葉が交わされていました。
GROUND ANGELでは、引き続きこれからも出来うる限りの活動を続けていきたいと思いますのでご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。