MIND from MIND基金「沖縄・球美の里」寄付のご報告
この1年間で皆様にご協力頂きました「MIND from MIND基金」のうち500万円を、2013年3月19日に、石井竜也より「球美の里」の代表である広河隆一氏に直接お渡しをさせて頂きました。
フォトジャーナリズム誌『DAYS JAPAN』 の編集長も務められている広河氏は、この日その最新号をお持ちくださったのですが・・・
そのショッキングな表紙に、唖然とする石井。
それはGoogleによる福島市の航空写真に、GPSを使って歩きながら計測された線量を記載していった「子ども達が住む町の汚染地図」でした。
“個人線量計を身につけ管理を徹底する義務があり、飲食や就寝禁止”である「放射線管理区域」といわれる0.6μS/h以上の場所の多いこと・・・
(写真に見える、黄色、オレンジ、赤の箇所です)
「山からの水が流れてきて、川は真っ赤ですよ。ここには保育所もあるんです」
との広河氏の言葉に、「何が悲しいって、どんどんと世間の関心が離れて行くこと。廃炉まで30年40年と言われているんだから、せめて5,6は関心が続くと思っていたけれど、福島以外の人達はたった2年で、もう忘れて始めていますからね」と石井。
また特集記事の中には、広河さん自らが空撮された福島原発内の汚染水貯蔵タンクの写真も掲載されていました。
「もう置くところ無いですよ、どうするんですかね」
「まさかそっと流すしたりなんか・・・」と話す二人。
(海側の線量が下がらないことが、疑問視されているそうです)
そんな深刻な現状に胸を痛めながらも広河氏からは、明るい報告をうかがうこともできました。
皆さんにもご協力頂き、昨年よりGROUND ANGELも支援させて頂いている福島の被災児童のための保養センター沖縄・久米島の「球美の里」では、現在、10陣目となる子ども達が久米島を訪れているとのこと。
そして以前こちらのサイトでも紹介した「球美の里」の施設内にあったピラミッド型の建物が、今は真っ白に塗装されて、おもちゃで遊んだり、フラダンスを習ったりできる遊び場になっているのだとか。
石井「いいですね〜!! 全然違う!これは子ども達は喜びますよ!ランドマークとしてもバッチリだし」
広河氏「床にマットを敷いて、ヨガや昼寝もできるようにするんです。ドイツの団体がおもちゃをたくさん送ってくれてね。外の壁に、石井さんなんか描いてくださいよ」
石井「描きます、描きます。見に行きたいなぁ」
広河氏によると、次はお母さん同士がお茶を飲めるような場所にと、図書館の改装を予定しているのだとか。
MIND from MINDでは、一人でも多くの子ども達が「球美の里」等で保養し免疫を高められるようこれからも皆様と一緒に支援を続けていきたいと思います。