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世界中のさまざまな国に“Ground0”は存在します。
今年広島と長崎は被爆60周年を迎えます。 4年前、NYの世界貿易センタービルがテロによって破壊されました。
“Ground 0”という名称を世界で多くの人たちが口にしたのはこのときからでした。
はたして、アメリカのあの場所だけが人々の言う“Ground 0”なのでしょうか?
広島と長崎は一瞬にして人が、家が、町が消されました。しかも人間の手によってそれはおこされました。
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広島と長崎は“Ground0”です。
世界中の人がそれを知っています。 そして現在世界中のさまざまな国に“Ground 0”は存在します。
しかし広島と長崎はもう“Ground 0”を悲観しながら生きてはいないのです。かつて、被爆したとき
研究者や科学者たちは75年間は不毛の土地になるだろう、人が住むところではなくなるだろうといいました。
それでも人々はみんながんばった。必死でがんばった。当時この地を離れなかったまた、離れられなかった人々の
人間力のおかげで、私たちの世代はもうその悲惨な町の姿を知りません。 今日、広島にも長崎にも水と緑が豊富に
ある都市。ビルも会社も、お店も、住宅も建ち並び、食物も豊富で豊かな町です。 私たちは平和で幸せに暮らしています。
しかし、あのときのことを決して忘れてはいけないと思うのです。 嘆き訴えるのではなく、悲惨さだけを伝えるのではなく、“Ground 0”は今、ここに平和があり、幸せな空間があり、みんながそこに暮らし、そこで楽しんでいることこそが大切なのだということをこの地から日本中に、世界に発信できればと願います。 それが出来るのは、広島であり、長崎であることには違いないと考えています。 |
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今年、一人のアーティストが広島の平和公園で始めてアートパフォーマンスを開催することになりました。
私たちは、石井竜也さん自身をと言うよりは、彼のアートによって思い描く平和な空間、ふんわりした、なんとなく笑える時間がそこにある。
それが平和を感じさせる大事な場所。多くの人々、そして特に若い人たちに理屈じゃなく感じてほしい。
被爆60周年にあたる今年、さまざまな媒体を通じて、広島から 来年に繋げる長崎から日本中にそして世界中にその空間を発信することで、怒りではない、“ただ平和な感じ”っていいなを伝えることができればと思っております。 |
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