『死』への覚悟
ちび
13.05.29 05:38
私は四年前に、母を癌で亡くしました。
体調の変化に気付いた時には、すでに手の施しようの無い状態にまで、癌が進行していました。
私達家族は、最後まで隠し通すつもりでしたが、やはり本人の身体の事は、本人が一番分かっています。
『先生、あとどれだけ生きられますか』と、自分の口からはっきり
聞いたのです。余命宣告は “もっても二年・・・” でした。
それからの母は、抗がん剤治療を受けながらも、毎日仕事に行きました。家事もいつも通りにこなし、宣告前と 何ら変わらずに日常生活を送ったのです。
こんな事 ありえないです。本当ならパニックでも起こし、自暴自棄
になっても当然なのに・・・
薬の副作用で、段々と自由がきかない身体になっていくのにも関わらず、ギリギリのところまで 今迄通りの生活を続けました。
最後には、延命治療も断って 『死ぬ時は、家族の元で死にたい!』と医師を説得し、自宅で・・・私達の傍で・・・『最期』を迎えました・・・ “宣告”を受けてから、約四年目のことです。
本当は、仕事も辞めて もっとやりたい事とか、いきたい場所なんかもあったはずなのに、わがまま一つ言わずに無理をしてまで、
なぜ今迄通りの生活しかしなかったのか、私には理解できませんでした。
でも てっぺいちゃんのメッセージをみて思ったんです。
母にとって一番大切だったのは、最後にする贅沢や旅行なんかじゃなくて、今迄通りの家族と過ごす一日一日の日常生活だったんじゃないかって・・・
『死』を覚悟したその日から、それを守る為に 一日でも長く生きてやるって決めたんじゃないかって・・・
だから、どんなにしんどくても『なにくそ』って立ち向かう様に、最期まで強く生きられたんだろうなって・・・
ずっと心のどこかで、病名も死期も知らせずに、不安な気持ちにさせず 最期を迎えさせた方が良かったんじゃないかと思っていたのですが、反対だったんですよね。
自分自身の事なのに、知らずに後悔だけを残して人生を終えるより、母にとっては これで良かったのかなと、少し気持ちが楽になりました。
