戦禍の記憶
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14.03.06 01:25
2005年1月~8月、戦後60年を迎えるにあたり、地元新聞で、募集した戦争体験記が掲載されていました。連載後に書籍化もされています(『道新選書39 戦禍の記憶ー戦後六十年 百人の証言』2005年9月 北海道新聞社編)。満州事変から太平洋戦争に至る15年の戦争で、過酷な状況を生きてきた道民の証言。掲載当時、毎回読んでいて胸が重く冷たくなりました。
担当記者の方の追想によると、体験者の方々は、日頃から「昔は・・・」とよく語られてきた方と、ずっと口を閉ざしてきた方にわかれるとのこと。いずれにしても「同じ過ちを繰り返してほしくない」、「未来を生きる人たちは平和であってほしい」との切なる願いから、後世へ事実を伝える一助になるならと、ご自身に残された時間も思い、寄せて下さったものと、私は受け止めています。とくにどうしようもない気持ちになるのは、ご自身が受けた苦しみだけでなく、極限の精神状態の中、相手に手をかけざるを得なかったことを、六十年という歳月を経てもなお十字架を背負うように思い続けておられることです。それまで普通に暮らしてきた人々が、厳しい自然環境で苦労し工夫しながら生活を築いてきた人々が、戦争でささやかな日々を奪われ、戦後も苦しめられている。
掲載から9年。証言者の方々には、今はお元気でない方も少なくないのではないかと思います。真実を知るということすら難しくなっていくようで・・・。ちょっと古い情報でしたが、書き込みました。
近隣諸国との関係の難しさ、根深さはこんなところにも、と思うのは、母が一緒にニュースなどを見ていて「ロシア人って、中国人って、朝鮮人って」(そのままの表現ですみません)と、簡単に口にすることです。「何か酷いことされたの?」と尋ねるも、幸い、そのようなことはなしにです。母には「子どもたちの前では言わないで」と伝え、子どもたちには「ママは韓国やその他の国の人とあったことがあるけれど、嫌なことをされたことはないよ。人から聞いたことだけで判断しないでね。」と伝えています。
原発関連。「泊原発の廃炉をめざす会」では、3月8日、「3.11福島原発メルトダウンその時~現場と官邸からの真実~」と題し、3.11震災原発事故3周年講演会を行うようです。菅直人元首相が來札。当会HPのお知らせに紀伊国屋書店札幌本店のアドレスが張り付けてあるので行ってみると、前日に「トーク&サイン会」とな。『菅直人「原発ゼロ」の決意』の。宣伝?ちょっと引くわ・・・。