MIND BBS 〜掲示板〜

心の体力

Y

14.03.10 03:18

 8日(土)、泊原発の廃炉をめざす会講演会~3.11福島原発メルトダウンその時…現場と官邸からの真実~に行ってきました。会場満席で、消防法により「立ち見」ができないため、会場外のロビーで音声により聴講となった方もいたようです(私ギリギリ入れました)。SPが沢山配置されていました。
 会は、主催者代表による挨拶と泊の現況報告の後、南相馬市在住の被災者の方によるお話、菅直人元首相の講演、菅元首相と主催者弁護団長による対談、道内高校生によるメッセージ…というプラグラムで行われました。
 南相馬市の被災者の方のお話。ご自身病による障害があり、お子さんには発達障害があり、原発から24km地点と厳しい状況にありながら避難したくてもできなかった・・・自宅退避、仮設住宅での生活の折々でお子さんたちを避難させてやれなかったことを後悔してきた・・今でも後悔しているとおっしゃっていました。
 菅元首相のお話。震災発生時、とにかく情報があがってこず、担当者に説明を求めるも専門でない人間が配置されていたりと、対策本部として機能していなかったとのことでした(会場、失笑とどよめき)。
 講演内容まだまだあるのですが長くなりますので…(U streamで見られるようです)。
 南相馬市の方は、「北海道の皆さんには私たちと同じ思いをしてほしくないんです。」との思いを託してくださいました。
 菅元総理は、「私が言うのもおかしいですが、最後に原発を止めるのは市民の皆さんの力です。道知事に再稼働のゴーサインを出させないで下さい。」と締めくくっておられました。
 高校生のメッセージ、現実を真っ直ぐ厳しく見ていました。大人、大反省です。
 「3・11」とひとくくりに表記されてしまいますが、多くの被害、問題、課題が混在していますよね。災害にしても、地震と津波は自然災害で、地球が「生きている」以上起きてしまうものですが、原発事故は人間が作ったものによる人災で、作らなければ起きることもなかった。その点で大きく違います。作家・高村薫さんは「今回の震災があって全てが変わったのではなく、元々抱えていた問題が震災によって急スピードで顕在化した」と言っていました。いずれにしてもどこから手を付けたらよいのか途方に暮れそうな山積ぶり。長期戦を覚悟し、支援とかではなく国民全員の危機と受け止めることが、今一度、必要なのではないかと思います。
 「心のケア」最優先事項ですよね。心の体力はひとりひとり違うはず。走り続けるのは大変なこと。辛ければ歩くのも一案。もっとしんどければちょっと止まることも必要。オーバーヒートしないために。精神科医、心理療法士をはじめとした専門家の人材不足も、以前から言われてきたことで悔やまれますが、お医者さんでなくてもできることあると思います(もちろん治療レベルでの対応が必要かどうか見極めたうえで)。
 南西沖地震で同様のことが起きていたら、自分が被災者になっていたかもしれない。支援じゃないんです。自分のことなんです。と思う3年目の最終日。

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