桜が咲きましたが・・・。
石井竜也
11.04.05 08:17
お祭り気分を味わえるほど、自分が能天気な人間ではない事がこのほど判明いたしました。今の桜の本数くらいの人命が、あの広く分散して、集中型ではない地位域で一瞬にして、奪われたのです。それを思うと、満開の桜達が、語ってくれているようで、なんだか、今年の桜は「哀愁を持って感じられます」。散って行く時の様子は今年は、あんまり見たくありません。そういう気分にはなんだか、素直になれなくて・・・。でも、生きて行くんですよ。俺たちは、どんな事をされようと、どんな事になろうとも、生きている以上、生きて行くんです。そこに理由なんて、いらない。生きてこの世に生まれたのですから。だから、生き物として生きて行くんです。確かに地球というとてつもない生命のゆりかごに育まれ我々はこれまで、こうやって進化もしてきましたし、発展もしました。ただ、やっていい事と、悪い事の区別が、時代によって違うという事が、まだ人間には本当に解ってはいない。どんなに科学が発達しても、人間の複雑な精神的な構造や、一人一人の身体の作りまでも、理解する事は到底、宇宙を完璧に知る事に匹敵するほど、困難です。・・・いや、理解するのは不可能です。それと、この世は、利権争いで社会構成が成り立っているという事。権利や派閥、利潤や欲望の誘惑で経済が発展したと勘違いしている。こんなものは、文化でもなんでもない。文化の深い国というのは「人の心を最優先する国の事」を言うのです。人間は基本的には無欲です。でも、生活を必死で生きて行くうち、たまたまドデカイ金に出会う事がある。そうすると、突然貪欲になる。自分本位になる、そういう動物です。便利という事のもとをただせば、「怠惰に生きられる方法」の一つだと言っても過言ではありません。便利になったという事は、ある意味、「不便な楽しさ」をなくしているとも言えるのかもしれませんね。NASAの衛星がとらえた夜側の地球の写真の日本は、深夜のはずが相当の明るさで、その国の形までクッキリ見えます。今までの日本はこういう状態でした。たった今の夜の写真が見たいな・・・と思います。この夏は、電力不足が懸念されますが、意外にも、ろうそくともして、こじんまり話し合うなんてのも、オツかもね。今年も夏は、東京でも星が見えるといいなあ。なんだか、スカイ・ツリーなんてどうでもよくなって来たな。「高さ世界一!」とか言うより、日本の文化を世界に知ってもらった方がよっぽっどいい。今年も桜は咲いてくれるんですね・・・。