14.03.16 04:14

自分自身のあまりの小ささに、自暴自棄になる事はありませんか？人間なら誰でもある感覚です。ヒトラーを始め、独裁で人びとの自由を抹殺するような悪魔とは違い、普通に生活する人びとは、基本的には、貯金があろうがなかろうが「その日暮らし」です。大切な人に少しでも、残そうと貯金をしても、大学に行く費用であっというまに、未来のためのお金もなくなる。考えると、人間社会は、随分と、未来を担う子供達に冷たいですよね？結局、自分自身でなんとかしなくちゃならなくなる。このごろ、「異常な事件」として取り上げられる事件が、僕にはまるで、この社会体質に対する、反抗のように映るときがあるのです。罪は罪、許される訳ではありません。人を殺めれば、厳罰はさけられない。しかし、その青年や、犯罪者がどうして、そんな事までに至ったのか？マスコミでは、人非人としてでしか扱われない。「早く殺してしまえ！」とばかりに、はやし立てる。確かに許されざる案件は星の数、色々あるでしょう。でも、人が人の罪を断罪し、死刑にし、また命を取る。僕は死刑そのものには反対ではありません。本当の残虐性や、悪意しか考えられない事件もあるからです。『死』をもって、謝罪しなければならない事件も確かに存在します。しかし、そんないろんな社会の構造の中で、自分の小ささを実感してしまう瞬間は、毎日のようにある。しかも、それが国を治めるためには、不可欠な国民意識の誘導なのです。個人の善意や勇気、悪い事を悪いと断罪する権利はこの国には許されています。今こそ、『河野談話』を始め、先人をおとしめ、日本人の人間性までおとしめる、いい加減な事なかれ主義の不純物を、きちんと断罪しましょう。国のためだと騙されて、死んで行った幾億の世界中の人びと。こういう御霊への冒涜は、許されるはずがありません。政治は「まあ、こう言っておけば、相手が許してくれるんだったら、一応いい加減でも、謝っておこう」では、成立しません。これは社会に対しても同じ事が言えます。会社組織の中で、これをやれば、即刻解雇処分です。なぜ、政治の世界だけには許されるのですか。しかも、自分勝手な結論とも言えない、あやふやな、『その場限りの売名行為」を。これでは、この国のために戦った先人の名誉は、どうなるのでしょう。結局、こういう弱々しい、負けの論理を、僕らは教えられてきたのです。負けを謝罪し続ける日本。こんな国で本当に良いのでしょうか？