MIND BBS 〜掲示板〜

アジア情勢のメカニズム。

石井竜也

14.04.23 23:37

今起こっている事を考えると、世界は人種間の問題の大きな歴史の転換期を、迎えているのかもしれない。1990年代以降のアジア諸国の経済成長は、目を見張るものであった。おそらく一番焦りを感じたのは、未来永劫、従ってくれるであろうと思っていた世界の工場・中国、先鋭的な物を開発し続け、西側諸国の研究所になり、かつまた汚いお金をマネーロンダリングする、極東の大蔵省・日本。戦時協力で、いつかは北朝鮮から守ると言っていたアメリカも、韓国の横暴な振る舞いにはほとほと疲れた様子。こうなると、米中の太平洋分割管理説も、なんだかリアルに感じてくる。欧州諸国は、完全にアジア情勢の行き着く先を観察しているし、アメリカは、これから優位に立つ方に付く構えだろう。しかし、この極東の地で、全アジアの経済均衡を司っているのは、なんと言っても日本。急激な経済政策のつけが回り始めた中国の危うい経済戦略。電力不足と反日で、完全に孤立の道を行く韓国。いったい、これは何が原因でこういう事態になったのか?多分、列強諸国の採算性が崩れた事に大きな原因があると思うのだ。ヨーロッパ、アメリカでは、アジアには粛々と大量生産をし続けていてほしかったのだろうし、それが人口の多い国のメリットだとでも思っていたのだろう。しかし、国は常に成長したがっているし、実際いつまでも労働だけの国ではいられなくなる。こうなると面倒なのが、西側諸国。エネルギー問題、人口問題、地球温暖化問題(これはちょっと、危ないけど)、要するに、西側にとっての経済バランスが逆になるのが、恐怖なのだろうと思う。そこで、アジア分断論が浮上する訳だ。うまくやってもらっちゃ困るのは、そこで安い賃金と人口の力で、多くの物を粛々と作っていれば良いものを、欧米より良い物を、しかもかなりの高品質で、世界を席巻し始めるという事には、目を背ける事は出来ない。小競り合いの一つもさせて、あまりアジア協力体制を強固な物にしないように工作する必要があったに違いない。反日だの嫌韓だの、反中だのの影には、そこはかとなく離されて行くアジアの悲哀が感じられる。国策として確固たるものを持ち得ない国から、バランスを失い、互いに憎み合う構図は、今も進行中だ。この危機をある程度の強固な態度で作り直せるのは、中国でも韓国でもない。実は、我国・日本である。今の状況は、水の上で、どんどん輪郭をなくして行く、バスソルトのようだ。見る見るうちに形もなくなり、そのうち、最初の形も見分けがつかないほどに、溶けていっている。こんな時期だからこそ、欧州連合や、欧米諸国は、アジアの崩壊を眺めていると言ったところだろう。助け舟を出す機会をうかがっているとしか考えられない。このままアジアが分断してしまえば、ロシア、アメリカ、ヨーロッパの支配がまた続く事になるのは、目に見えている。世界は150年前に作られた植民地時代を、もう一度作りたいのかもしれないな。

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