放射能問題を語る前に・・・。
石井竜也
14.05.15 19:08
まず、現在の安全基準値が相当に高いという事を、念頭に置きましょう。自然界には存在しない数値が、「安全基準」になっている事実。これはある意味、福島だけではなく、日本全国に広がりつつあるという事を、暗に表現している訳です。地中海沿岸諸国や、中国、韓国も、放射能の値はかなり高いと聞きます。世界中には、福島どころではない場所が、実は沢山ある事を、人類全体が知るべきです。チェルノブイリと福島だけが、凄い値であるというのは、世界を納得させるための看板に過ぎません。これから世界には、たくさんの原子力発電所が出来ます。これは、地球温暖化を理由に推進する、一部の経済人の計画に過ぎない事。人の命は、いとも軽く扱われている事、これから未来において、むしろ、慣例化が進む現実。なにより、地球温暖化が、原子力産業の道具にされている事を、国民は、知るべきです。福島の子供達の鼻血の件も、体質や原発からの距離の問題のほか、危険地域にどのくらい滞在しているか?という複雑な個人差もあるという事実。そして、この現象は、福島の現状がかわらない限り、確実に日本中に、海によって運ばれるという覚悟。悲しいですが、現実です。しかも、全く放射能による白血病やその他のがん発症率は、何の研究も進んではいないし、仮に進めていても、解消する方法を見つけ出すには、100年はかかるという現実。原子力というものが、いかに脆弱で、後の処理や、事故対応がどうあるべきかを、全く想定せずに出来上がっている事を、僕たちは、恐怖と見るか、経済発展のためなら、仕方がないと諦めるか?の岐路に立っているという事。止めても、国家予算の2御倍の廃炉計画が待っています。続けても、たった前エネルギーの3割にしかならない、原子力エネルギー。全て止めれば、当然、東洋の中での競争には、経済的にも、軍事的にも、残念ながら勝てません。しかも、この技術の発展が一番世界で成立しているのが、日本である事も、動かざる事実なのです。中国なんかは喉から手が出るほどに、日本の原子力技術は、発展してしまっているのです。・・・なのになぜ、失敗したときの対処を、完全に研究しないのか?僕には、全く理解しがたい、研究者達の行動です。まあ、どこぞの国が、力で圧政しているのは、確かでしょうね。恐ろしいのは、この発展途上の技術が、後先も見られない、完全に常軌を逸した国に、上辺だけの技術を盗まれてしまう事です。これはもう、目も当てられない。一つだけ、子供達の鼻血の件で、言わせて下さい。鼻血だけでは、放射能の影響なのか?は、解りません。理由が解らない以上は、福島の現実を直視し、実現可能なら、できるだけ早く、できるだけ遠くに2ヶ月でも非難する事を、お勧め致します。