みんなが、見守らなければならない、東北。
石井竜也
14.06.03 01:14
東北の状況は、まだ3年という印象でした。もう少し復旧しているところも、もっともっとあると、思っていましたが、冷静になって、考えてみれば、たかが3年で、あれだけの大災害を乗り越えられるはずもなく、そこここに痛々しい爪痕が残る、なんともいい知れぬ無力感を感じました。今回のプロジェクトに参加出来たのは、本当に光栄だし、意義ある事であると、信じています。少なくとも未来においては・・・という事ですが。そして、今現在の東北は、心の疲れを感じます。何もかも失われた方、辛い思い出と消えない恐怖心、これからの生活もめども立たずに災害のあまりの迫力に気力をなくしている方、遠い未来より、近い未来に人びとが絶えきれなくなるのは、理解出来ます。哀れむのは誰でも出来ます。そうではなく、東北の方達は、これから現実を実感し、それが現実であった事を受け入れなければならない時期に入ったと感じました。考えてみれば、確かに3年なんて、人の心を癒せる時間なんかじゃない。それどころか、繰り返す悪夢にうなされて眠る方々を思うと、心が痛くなります。どうか、強くなって頂きたいし、日本中が応援している事を忘れないでいてほしいです。調子のいい事はいくらでも言えます。現実問題としてそこで傷跡を見ながら、仮設住宅に暮らす幾万の人びとを考えると、胸が痛くてたまりません。植樹は確かに遠い未来、きっと、素晴らしい景色を作る事でしょう。でも、今を生きなくてはならない東北の人びとの事も、重大な時間が来たと思っています。むしろ、これからの支援の方が、大切なように感じるのです。出来るだけ東北に足を伸ばし、特別企画のコンサートなんかも行っていきたいです。歌が、何かしらの心の癒しになるなら、僕は、喜んで、歌いに行きます。東北のみなさん、どうか遠慮なく、僕を呼んでください。まあ、呼ばれなくても行きますが・・・。とにかく、これからの東北には、会話、人びとのコミュニケーションが絶対の必需だと、思っております。ご挨拶が後になって大変失礼致しました。炎天下の中、僕の歌を聞いて下さった皆様、本当にありがとうございました。来年もまたあの場所で、歌わせて頂ければ幸いです。