大きな問題ほど・・・
石井竜也
11.04.08 01:03
意外にも単純で大胆な発想が必要になるのかもしれません。便利になろうとするあまり、複雑怪奇な原子力を選んだ日本。自国を原爆というとてつもない恐怖と破壊をもたらした悪魔の契約にサインしてしまった国。しかも、このとてつもなく危険な立地条件の国土に極めて大量の放射性物質がもちこまれたわけで、それを「よし」としている、利潤追求型の社会を安易に容認してきた日本。世界地図を早くまわすと見つけられないほど小さな島国に、なぜ、これほど多くの原子炉が必要だったのか?日本の火山熱を利用した地熱発電でも、十分に高品質の電気は大量に起こす事が出来ると聞いた。なら、なぜに原発?まるで戦国時代のように争うように原子炉がそこ・ここに建設された。「上辺だけの便利」を求めて・・・。おなかの空いたネコにカツオブシをぶら下げるようなもんだ。だが、そのえさには「味も目にもわからない毒物」が、有り余るほど入っているという訳だ。このくらい危険な物の代償は大きい。精密機械を我々はいとも簡単に運転したり、情報ツールとして、利用している。しかし、その内部が一部破損したり、動かなくなった時には、自分で直す事は、ほとんど不可能だ。ニュースに出てくるのは、原発促進派の専門家ばかりで、まともに中間地点に浮遊している人はいない。つまり、公平にリスクも安全性も、同時に見分けられるだけの超専門家がテレビには出てこない。日本は世界のトップに成り上がりたかった故に、自分からトラの尾を踏んだのだ。しかも原爆投下から、20年もしないうちに・・・。そして、2000年を迎えた世界は地球温暖化を用いて『エコ』という、まるで掴めない現象が地球規模で起こっている事を理由にしはじめた。それが隠れ蓑になり、原子力体制の非常に好都合な追い風になった。日本は超大国風なイメージがついた。でもそれは、あくまで、地方の人々をうまく丸め込んだ結果の無理矢理なゴリ押しで、ある意味、「やらなければならない」と、思い込ませた詐欺である。三度目の放射能への恐怖を今、俺たちは味わっているんだ。・・・つまり、『核なんていらない』・・・子供でもすぐ解る言葉だ。東北の人も、今は生きる事に必死で、そこまで深く考える余裕が無いだけで、冷静に考えたら、とてつもない危険な狂犬病の犬を隣から1万円で預かっていたようなもんだ。しかし、それはどんなにひいき目に見ても合わない計算だ。つまり、無くすか・お隣にお返しするしか無いでしょ?。1万円であの漁場豊富な美しい海は帰ってこないのだから。とっても簡単な事だと思うんだけどな。