国の安全とは?
石井竜也
14.07.04 21:50
集団的自衛権の行使は、この敗戦国日本が、全く手も足も出せなかった分野です。少なくとも、自衛と言うからには、自国の安全が保証出来うる程度の軍事力を、あまりにも近い場所に敵がある国として持つのは、当然の事だとも考えられます。『徴兵制』という事を心配しているのかもしれませんが、日本は「軍国主義」ではありません。始めから、資本主義内の設定での自己防衛である事をお忘れなく。韓国は、日本を仮想敵国から、完全なる敵国へとシフトしはじめています。中国は、言うまでもありません。ロシアに対しては、外交上の関係性で良好ではないにしろ、一時期のような緊張状態ではなくなりました。・・・・が、相変わらず、ミサイルの威嚇射撃を近隣諸国に見せつける北朝鮮の脅し外交には、一体どうこの朝鮮半島と、向き合ったらいいのか?全く見えてきません。どこかのいい年のバカ議員が、泣きじゃくった所で、何の解決にもならず、泣く程日本をよくしたいなら、福島の汚染水をくみ上げる作業に、ひと月でも加わって、あそこで働く人々の苦労や、今、まさに日本に起きている前代未聞の事故の真実を、国民に教えてから泣け。・・・あっと、冷静に冷静に。さて、日本の、集団的自衛権を望むのは、何もアメリカだけではないのです。インドネシア諸国、オーストラリア、EUさえも、今の中国の行き過ぎた、自作自演の勝手な陣取り合戦に、脅威を覚えているからなのです。54基ある原子炉は、稼働していないとはいえ、そこには、膨大な燃料棒と呼ばれるストロンチウムの固まりのような地獄的な数値の放射能を有した物体が眠っている訳で、これを攻撃されたら、この小さな島国の命は確実に絶えます。推進してきた過去を恨み、クドクド悩んでいられる時代ではない事を、今回の憲法解釈問題でも、考えなければなりません。韓国の国防費は、相当な物です。その軍拡の準備の方向は既に北朝鮮には向けていません。このような時代で、国家を無防備状態にして済む問題ではないのです。戦争なんて、見たくもないしやりたくもない。しかし、韓国の論調や雰囲気には、どう見ても、日本への中国との連携侵略の匂いがプンプンしています。決まってしまった東京オリンピックを、「福島の事も解決していないときに、そんな悠長な事するな!」という意見もちらほら見えますが、世界に日本をアピール出来る絶好のチャンスである事には変わりがない。外貨も外交もやりやすくなっているのは、確かな事でしょう。資源乏しい日本が生き残るには、徹底的な技術力の世界的アピールと、経済大国としての威信だけは見せつけなければならないでしょう。同時に、国内問題の沈静化や復興等、一緒にしていけばいい問題も沢山あるのです。結局は、経済的な事から目を背ける事は出来ないのが、今の世界の資本主義、自由主義の根本なのです。96条を見直すの直さないだの言ってる暇はないのです。このアジアには、既に時間がないのです。閣議決定の裏側には、この国の総理が独断と偏見だけで解決出来るようなシステムは、存在してはいないのです。それは、この国が敗戦後、アメリカに飼いならされた結果です。嫌でも西側諸国との連携の中でしか今の日本は、動けないのが現状。TPPしかり、原子力輸出しかり、武器製造権しかり、この国が自分だけで、作っているとでも思っているのですか?...残念ながら、アジア圏での派遣をアメリカは、日本にゆだねる魂胆でいます。これは、下手にグローバリゼーションを鵜呑みにした日本のつけです。世界の構造は、助け合う事から考えるのが当たり前なのです。だから、この国の今置かれた立場や、集団的自衛権の行使を容認し、歓迎している訳です。ある軍事アナリストが言いました、「平和を守る、戦争は放棄します!と言っても、かかってくる敵に対して日本刀で戦うつもりなんですか?」。妙に納得したのを覚えています。要するに今のこの国の置かれた立場では、自己防衛機能を整備するより仕方のない状況にあるという事です。おそらくこれから多発してくる、テロや、軍事恫喝、4000年も歴史のある中国と思っている、日本人が、可愛い。中国という国は、国自体が中心人物の交代と同時に、文化まで捨ててきた国なのです。つまりは、中華人民共和国は、毛沢東からたったの70年の歴史しかないという事になるのです。その前は秦、その前は明、その前は元・・・・その都度、政治的、人民的粛正を行い、それまでの歴史まで消し去ってきた国なのです。朝鮮半島も同じような事が言えます。恥ずかしくもなく「正しい歴史認識」とかを軽々しく使える、歴史のない国。李子朝鮮は、漢民族の事大主義を高く掲げた政治とは言えない国だった。今でも、一部の財閥だけが潤う、プロトノミー経済の末期症状。日本が、平和を享受したくても、相手が敵意を剥き出しにしている以上、こちらの準備も必要だと思うのは、僕の考え過ぎでしょうか?