14.07.20 07:32

俺なんかが作るというと、なんか、作品を作るとか・・・くらいしか、みなさん思わないかもしれないけれど、『作る』とは、人間だけに与えられた、神聖な行為だと思っています。だからこそ、自分たちを殺すための道具など、幾ばくかの金銭欲しさに、自滅のための道具を作っては決していけないのです。・・・ま、本来なら！ですがね。でも世界の状況は真逆だ。自然に逆い、宇宙の法則からも随分逸脱した研究に熱心になる。新しいウイルスや毒ガスまで作り出し、添加物に染められた食品を食べ、親は親らしくいられず、子供は子供ではいられない社会構造。もちろん、育てるインフラの開発などは、一切興味はないみたい。それより、高齢者の金を巻き上げる方法ばかり考える経済大国の異常な理念。アジアが今の反映を築くまでに、どれだけの犠牲が払われたと思いますか、カンボジアでは、ポル・ポト政権下の鎖国主義の中で、２００〜３００万もの人びとが、拷問と飢餓で殺され、ベトナム戦争は、複雑に入り組んだアジア情勢にアメリカが参戦し、とんでもない数のアジア人達が、殺されました。中国の内乱の鎮圧でどれだけの人の命が亡くなったのか？未だに、その本当の数さえ公表されてはいません。朝鮮戦争は、第２次世界大戦後、たったの５年で始まった戦争でした。『作る』というのは、まるで人間達は、『災厄』のように感じてしまいます。何百種類もの毒ガス、枯れ葉剤、劣化ウラン弾、原爆、水爆、etc・・・・。平気で踏みにじられる人権や、文化、書き尽くせないほどの汚職と、政治腐敗の実態、世界に流れるはずの血液のような通貨や経済理念を、いとも簡単にすり抜けて何の防御もなく横行する裏社会のマネーロンダリング。こんな事を、国単位、大陸単位で行っている、人間が作り出した、「通貨」という紙と金属の弾丸。人は生まれると、いやでも同時に、この社会構造の中に叩き込まれます。そして、受験戦争、就職戦線、階級制度、無慈悲な経済戦略の中で戦士に育て上げられるんですね。いつから、こんな世界になってしまったのでしょうか？そして、全ての人が、多分、謳歌したいと思っている、小さな幸せまでも、奪い去って行くのです。オーストラリアのアリ達は、荒野に、大きい物だと５メーターを超える塔を築きます。アリの社会は非常に良く統制が取れていて、崩れて行く場所を、直すだけの係がいたり、さなぎになる前の幼虫や生まれたばかりの卵だけの面倒を一生見続ける物まで存在し、女王アリを頂点とした、完全なる統制社会を築いています。ハチの世界も同じです。ただし人間社会の統制型社会と違うのは、隣の巣の住民とは、戦わない事です。未だ先の見えないアラブ諸国の紛争、ヨーロッパで巻き起こるテロ、アジアの均衡を揺るがす大国の妄想、人の欲望はとどまる事を知りません。このごろ感じる事は、中東が荒れてくれば、ガソリンを筆頭に、全ての生活用品が、値上がりする、中国が暴走すれば、食品や衣類の不足を招く、日本が通貨危機を迎えれば、アメリカは、もちろん欧州連合でさえその余波を受ける。北極難局の氷が溶けても、世界は大変な打撃を被る。全ては、繋がっているし、関係しているんですね。福島でベントされた高濃度汚染水の影響は、遠くアラスカの海までを汚染しました。今や、何かに汚染されていない食べ物など、家庭菜園でも出来ません。素晴らしい物を生み出し、『作ってきた』人間の価値は、まだ捨てられた訳ではないと思います。この世に音楽がなかったら・・・。この世に、面白い映画がなかったら・・・。素晴らしい芸術家の作品が、なかったら、砂漠化が広がり、緑が無くなって花も咲かなくなってしまったら、この世界は、どんなに味気なく、心のない世界になってしまうのでしょうか？また無慈悲な世界になってしまうのか？この間、国会討論を見ていたら、ある議員が、幸福追求権の事を話していましたが、本当はどうでも良い事に感じました。この世界では、人情では生きては行けないのでしょうか？