少女が少女を殺す。
石井竜也
14.07.30 20:49
青春とは、網にかかった魚の群れがその網を食い破って逃げられるか、又、その群れと一緒に、食卓に並ぶかの両極にあると言います。清々しさや、前向き、勇気等で語られやすい「青春の正体」とは、歯がゆくて、未練との戦いで、闇雲に燃え上がる時期で、自分勝手な時期である事を忘れてはいませんか?それだけ、純粋とも言えるのです。人を殺したから、「病気な心だ!」と言うのは、大人の身勝手だと思います。皆さんの中に、殺した女の子の心を考えた方が何人、居ましたか?この時期の殺人は、残酷です。それは、憎しみも、妬みも、大人の100倍あるからなんです。青年やお嬢さんを、天使だとでも思っている今の風潮の方が、病んでいると、僕は思います。彼らも人間です、それも経験の浅い、深く物事を考えられない立場と、人生経験の中から、必死で導いた答えが、殺人だったのでしょう。言っておきますが、だから、人殺しもいいじゃないか?なんて、言っていませんよ。罪は罪です。彼女には、それなりの重い罰が、下されるでしょう。人の成長は、それぞれです。遅い人もいれば、早い人も居る。だけど、それを、責めるわけにはいかない。・・・・だって、人は、生きるスピードや、育つスピード、気がつくタイミングなんかが、それぞれ違うのですから。もちろん、苦労や、人の痛みを感じる事を、学ばないまま、青春期になる人も居ます。だからといって、その子を、国家を上げて「糾弾」出来ますか?人には、事情もある、成長のスピードや、生まれ持った性格もある、その時の状況も、その時彼女が置かれた環境も大きな要因でしょう。その全てを解らず、殺した彼女に全てを覆いかぶせるには、若過ぎませんか?貴方は、この事件から、何を学びましたか?