14.08.11 19:24

長崎の高校生の、語り部さんへの罵詈雑言記事。この部分だけをとって読むと、まるでこの高校生の言動だけが一人歩きして、「こいつ！人間じゃない！」くらいの怒りに震えますよね。僕も本当の事が知りたくて調べました。同じこの日本に住んで、苦しみ抜いた年老いた数少ない「語り部さん」に向かって、いくら違った考えを持つからって、そんな無礼で、冷徹で、なんの教養もマナーもない事が言えるのか？僕も疑問でした。調べると、確かに問題発言は合ったようですが、実は、語り部さんは「極左翼系団体」に属す方で、相当に手厳しい（ある意味、押し付けるような)語りが合ったようです。やはりこういう問題は、「中立」という立場で、自分の感情は抜きにして、事実だけを語る事が大切な要素ではないか？と、私も常々思うのです。それが「押しつけ」になってしまうと、「知りたい」という若者の欲求が、反逆的になってしまうかもしれませんね。確かに、言葉は武器に近い物ですから、言われたほうの方は、酷いショックを受けたと思いますが、聞いている方達に、事実よりも自分の「主義主張」や「感情論」だけを押し付けるのは、聞いてる方も押し売り的に感じるかもしれません。この悪口を言った学生も、かなり勉強もできる学生だったらしいです。おそらく、それなりの情報は、きちんと理解はしていたのでしょう。「語り部さん」の種類が、ちょっと「偏った意見」を押し付けてしまった経緯も解ってあげなければ、言った高校生だけが、悪逆非道になってしまうと思い、反対意見がある事を覚悟で言わせて頂きました。原子爆弾投下の問題は、この国だけではなく、世界中の国の人びとが、いささか違う意見を持っている、もの凄くセンシティヴな場所です。言い方を間違えると、ただの同情を引く、御涙ちょうだいの話になってしまう危険性があります。落とされた経緯や、そのときの状態、残酷とは思いますが、街の様相、人びとの精神状態、ご遺体の状態から、息を引き取るときの状況など、出来るだけリアルな話を冷静に、自分の目で経験した光景を、話すべきかもしれませんね。『こんな事が世界で二度と起こっては行けない！』というメッセージは、こういう事実関係を淡々と並べ、自分がどう思ったか？よりも、その現実がどれほどの物だったのかを、勇気を持ってリアルに話す方が、学生達は耳を傾けると思います。この意見に、「それでも、彼の『語り部さん』に投げかけた言葉は、失礼すぎるのではないか？」という意見はもちろん、そう僕も思います。でも相手は高校生で、しかも、右翼も左翼もない、ただ現実的に、ここで何が起こったかを、冷静に語ってほしかったんじゃないのかな？と、思いました。もし、僕の意見が間違っていたなら失礼致します。この世の中には、色々な団体や、考え方、主張があります。その種類によっては、説教に聞こえたり、押し売りに聞こえたり、単なる御涙頂戴になる可能性もあると思うのです。大変に難しい問題である以上「語り部さん」たちの、言葉の選び方は、相当に注意が必要であると思うのは僕だけかな？・・・言葉の表現は、伝えたい事を通り越して、時折、お説教や、怒りに燃えてしまう事が多々あります。そうすると、他人の耳には、かなりの反感を持つ物も出てくるという事も、意識しないと、原爆が落とされて７０年という時間は、その事実は認めようとしても、どこか夢物語で、どっかのSFにしか感じない世代です。「語り部さん」失礼な事を、私が言っていたのなら、ご勘弁を・・・。ただ、いろんな意見を持った聞き手がいる事だけは、解ってあげてほしいと思うのです。・・・でもまあ、それにしても、高校生にもなって、他人への気持ちを考えないで、発する言葉が、この程度である事は、この国のマナーの品位が低下している証拠だとは思います。