MIND BBS 〜掲示板〜

実は災害国家である事を忘れるな!

石井竜也

14.10.02 03:59

今回の御嶽山の重大事故は、いくら読み切れていなかったとはいえ、火山の連なる日本の国土の特徴を考えてみれば、火山研究費がもっとあっても足りるという事はないのではないか?と思うのです。今回のように、3000メートル級でも比較的、なだらかな稜線を持つ御嶽山は、近頃の登山ブームも相まって、十分な準備なしに、日曜登山家達が休みと天気の良さもあり、登山していた方もいつもより多くいたのではないか?と思うのです。日に日に、発見される痛々しい犠牲者の皆様には、ご冥福を祈るばかりですが、そこが活発にまだうごめいている地球の営みの最前線である事を忘れると、大変な事が起こるのかもしれませんね。阪神淡路大震災や、東日本大震災、遠くは関東大震災も、決して、火山脈との因果関係が全くなかった!という確証はありません。実際、今回の爆発でも、その数ヶ月前から身体に感じられないほどの小さな火山性微動が、途方もない数、検知されていたといいます。日本を覆っている地殻や海底プレートなど、全ては関連づいているのではないか?とも思います。あれだけのエネルギーが日本を飲み込んだ大型津波です。海底の状況は用意に想像がつきますね。おそらく益々予知しにくい時代に入って行くのだろうと思うのです。「それでは、行楽シーズンなのに、どこにも行けないじゃないか?!」と怒られてしまいそうですが、我々の先祖達も何度もこれよりもっと酷い目に遭いながらも、科学技術に支えられる事もなく、乗り越えてきた経緯があるのですから、まだまだ我々でも、出来うる安全対策は、考えきれていないと思います。うちの田舎にも、良い河川敷や砂利玉の宝庫になっている川岸が沢山ありました。でも、よく言われたのは、「山の上の雨雲が暗くなり始めたら、急いで逃げろ!」でした。つまりは山の上で降った降水量が多ければ、すぐに河川敷には、深い急流になってしまうほどの水が溢れ出す可能性があったからでしょう。大人達は、俺たちが近寄る時には、かなり厳しく言ったもんです。海も同じように、大人達の口癖は、「お盆を過ぎて海水浴するんなら、海で死んだ人に引きずりこまれんぞ!」とかね、とにかくあらゆる情報を、身を以て教えてくれる『オーソリティー・おじちゃん」がいっぱいいたんです。自然に密着した街では、必ず、楽しさと裏腹な危険さも教えてくれていたように思います。結局、自然災害に巻き込まれるという事が、実はそんなに途方もなく遠い話ではない事が、この夏の土砂災害からも教訓を得ましたね。ところが、こんなに理解しているにもかかわらず、すぐその危険さを忘れてしまうのが日本人の悪いところ。10年もしないうちに、ヘッチャラで火口付近まで降りちゃったりして、写真なんぞを撮ってきたりして・・・。その恩恵で確かに、日本には素晴らしい温泉が、そこここに点在している訳ですが、自然災害の恐ろしさは、予知が非常に難しい事と、長時間に渡っての地道な研究が重要である事などから、案外おろそかにしがちな、研究です。しかし、これだけの災害国に、原子炉や、大きな街が広がっている現状を鑑みると、やはり徹底的な調査や、センサーなどの科学技術、今では地形の数センチの変化を察知出来る人口衛星なんかもある訳だし、軍事費も大切かもしれませんが、こういった悲惨な自然災害対策を、ある程度予測出来るくらいのテクノロジーをもちたいものですね。

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