『生きる』
石井竜也
14.11.11 11:45
よくみなさんが言う言葉に「生きる意味は何?」というのがありますが、まず、生まれてきたという事を忘れてませんか?日々の喧噪、社会情勢、自分のおかれた立場など、生きる事の意味など、とっくに忘れてしまう、または考えもしない、または、考えてなどいられない方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか?『生きる』とは、『生かされてる』とも言えるのです。そしてもう一つ、とても大切な意味があるのです。それは『活かす』という意味。自分を社会の中で、あるいは家庭の中で、この世界の中で『活かす』。実は、これが生きる本来の人間の一番の尊敬出来ることではないか?と思うのです。自分を「活かす」、才能を「活かす」。それはまず、自分の中の「発見」から始まり、それを、必死に陰ながら誰にも認められなくとも、育てて行く事こそ、人間の一番一番、美しい姿だと僕は思います。人の人生は、一度です。残念ながら2回はありません。だからこそ、限られた時間の中で一生懸命、自分を成長させ、発展させて行く努力が必要なのです。70年の人生として、眠っている時間が、23年以上。しかも、身体が言う事を素直に効いてくれる時間は、約60年。この短い時間に、人は、いろいろな事を、残し、蓄え、発明し、開拓し、泣いたり笑ったり、怒ったり、くじけたり、また勇気を取り戻したり、一生を決めるような決断もしなくてはならないのです。喜びも悲しみも、所詮は、風の中に消える運命・・・と、どなたかの詩にありましたが、僕はそうは思わない。人は必ず、何かを残せる準備と、チャンス、機会があるのです。歴史に名を残すなんて、極端です。極悪か、とんでもない神業で人を救うか・・・でも、こんな事は、後世の人が決める事。今を必死で生きている人たちが決める事ではありません。歴史自体、こんなに、嘘を重ねているジャンルもないしね。織田信長が弾圧した一向一揆では、腹の中の赤ちゃんまで引き裂いたと言われています。この一揆に加担した農民や民衆は、一人残らず殺されたそうです。こんなこと、歴史じゃ教えないでしょ?『織田信長』の、異常性癖もいろいろとあるようです。少年好きで、ホモセクシャル。なんと、気に入った家臣は、どんなに下層階級でも、自分の横に、常にいさせたそうです。『英雄』なんて人は、一癖も二癖もある人物を言うのです。ナポレオン・ボナパルトは、あれだけの国に対する利益をあげ、戦い勝ち抜いたのに、王族の邪魔者扱いにされ、最後は島流しで、一人寂しく疫病で死んで行ったそうです。歴史には、嘘が本当に多い。だから、いろんな角度から見つめる事も大切なんです。何を言いたいかというと、自分の人生でも同じという事。一方向からばかり眺めて、花を生けようとすると、肝心の後ろが、酷い事になる。いろいろな方向から、物事の真意を見ようとする事で、初めて、美しい、生け花になる。生け花の本来の文字は『活け花』です。花も、活かされたいのです。