「時代を作った巨人の訃報」
石井竜也
14.11.18 22:00
こうやって、時間は流れて行くのですね。人間は必ず、天に昇るときがくる。過去の巨人達が私たちに教えてきてくれた事は、極当たり前の事。人間なら、必ず訪れるのが、最後の時である事は、それこそ人間が地球上にいる限り、連綿と続く自然現象なんですね。「惜しい人をなくした・・」こういわずに、「いい物を残して頂いた」と、みんなで思いましょうよ。生前、ACRIの撮影監督が、高倉健サンと非常に仲良くしていて、彼の結婚式に、高倉サンがスピーチをしたのですが、普段我々が見る、渋くて、男らしくて、かっこいい高倉健ではなく、口八丁手八丁なほどジョークをとばし、最後は、涙まで浮かべて、彼の結婚を祝っていたのを、今も夢のように覚えています。偉大な人にはそれなりの「人となり」が備わっているんですね。僕も、ラジオ、テレビで、世間で言うところの超一流の方々と、お話しさせて頂く事がなぜか多いのですが、みなさん、口裏を合わせたように、フラットで、人情味があり、人の話を聞く耳を持つ、素晴らしい方々ばかりです。つまりは、自立心と常に、他と自己を見つめ続けているという事でしょうか?さて、冬季五輪の問題は、結局日本が、韓国のケツを拭くはめになった訳ですよね。いつまで面倒を見なくちゃならないのか?いい加減、あそこも自立してほしいものです。政治は、時間とお金のせめぎ合い、民衆の心に考える余地を与えた方が負けるという論理は、この100年の資本主義国の理念のような詐欺です。結局、社会主義でも共産国でも、やる事は同じ。その中枢がしでかしたい事を効率よくやってのけるための戦略ですよね。12月衆議院解散・・・「あれ?どっかで聞いた事があるなあ・・・」まあ、政治なんてそんなもんです。何回同じ目に遭えば、国民は、気がつくのでしょうか?自分たちが良いように扱われている事を・・・。適当に勲章なんて貰っちゃって、経済うなぎ上り〜〜〜とかなんとか、胸を張ってね。高倉健サンも、もう嫌になったんですよ、きっと、「こんな世知辛い世の中なら、俺の出番も少なくなるわな・・・」とかなんとか、ぼそっと、つぶやいたかもしれませんね。そう考えると、人間は、時間のある程度の目安があるから、人生を設計したり、ある意味、もの凄い勇気を持って、人生を決断したり出来るのかもしれませんね。大きな世界を見ている政治家のような人ほど、小さな場所で、必死に生きている人びとの心を知る必要があるのは、どの時代でも同じなのに、結局どの時代でも犠牲になるのは、そういう一生懸命、細い道でも、険しい道でも、人生を歩いている、人びとだったりしますよね。今夜は高倉健サンの『ポッポヤ』を見て眠ろう。