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『ゴジラ』と今の「放射能問題』の先見の明。

石井竜也

14.12.02 00:52

やはり円谷英二は、凄い巨人だった。彼が言いたかった事が、今の日本人なら、誰もが解る怪獣に形を変えた政治的反逆だった事。「ビキニ環礁での度重なる核実験を経て、特殊変異体が、生まれ世界中を恐怖に陥れる。」つまりは、人間が火をつけた小さな間違いが、巨大な間違いとなって、神の逆林触れるという単純で誰もが納得する単純化したシチュエーションを既に60年も前に発表していた、深い洞察力を持つ人物、それが「円谷英二」だ。今の気候変動、CO2削減の見通しの利かない世界意識の軽薄さ。どれをとっても、円谷英二の『ゴジラ』に結びつく。既に強い放射能での特別変異体の研究は、なされており、一定の放射能を、長時間当てれば、細胞の各一つひとつが、特別変異体を作り出す事は、既に広島・長崎の原爆投下で、既に立証済み。おそらく次の世代への警告として、円谷さんは、この『ゴジラ』を恐怖の連鎖の代名詞として作り上げたのは、どう見ても明らかだ。皮肉な物で、本当の津波が来て初めて解った、人間が自然をコントロールなんか出来ないという事実。もしくは、自然は、それなりに、科学に対する答えを、提示していた事実。くだらない映画、怪獣映画を通して、円谷英二は、何を語ろうとしていたのか?・・・・我々が小さい時に見た滑稽きわまりないゴジラ・シリーズでは、おそらく俺たち(その頃の俺たち世代)に、増え続ける『核の平和的利用』それと、『それが生み出す、とてつもない負の遺産』を彼は、僕たち、その頃の子供達にメッセージしていた、に違いないのだ。要するに、戦争を経験し、その後の日本経済復興運動により、彼は日本の美しさや、忘れてはいけない、重大な問題を、その時代の人では、到底理解不可能な事を、次の世代にメッセージとして、作り出したのが、『ゴジラ』だったのではないか?とさえ思うのです。人は、危機的な状況の時に、どう重要な問題を、多くの人びとに伝えるのでしょうか?おそらく、色々なメッセージを、ごくわかりやすい形で、しかも、インパクトを与えて、ストーリーに隠すのではないか?と思うのです。表立って言えば、国に殺されかねない時期に、円谷サンは、今の状況を、想像していたの違いない。先人の教えを、忘れると、いくら、活け花に「活かす」なんて言葉で文化人面しても、本質である、巨大な危機感には、かなわないと言う、それこそ本質的メセージを、くだらない怪獣に託して、一番、解りやすい状況で次の時代を担う、その頃子供だった、僕たち世代や、広い観客層に伝えていたに違いない。作品は、おもしろおかしく作り上げているように見える作品にも、実は作り手の、重要な問題提起が込められている事を忘れずに、もう一度、ハリウッド版のゴジラを見て下さい。全てのシーンで、感じられるのは、アメリカが、いかに自業自得に陥って行くかという、とてつもない表現である事を感じるでしょう。その作品が作られた『理由』というものが、必ず、存在します。隠れた巨匠達のメーセージを、読み解くもの、同じ感覚打破なくなってしまった、現代人という、軽薄な生き物は、目を凝らして、考えて行かなければならない事を、あの当時、円谷英二監督は、必死の想いで、作り上げていたのではないか?・・・・と、本当に思うのです。ぼくの『ACRI』もね!(笑)地球温暖化対策、この混沌とした世界情勢では、前地球人が、この問題に向かう気配は、・・・残念乍ら、『0』ですね。科学という分野に置いては、天才的な能力を発揮するにも関わらず、それを金儲けの道具として、あるいは、人殺しの虐殺の道具としてでしか、活用出来ない物なのか?みんなで、考えましょう。

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