月姫
「目に見えない怖さ」を強烈に印象づけた自然そのもの
14.12.02 17:41
石井さんからの「ゴジラ」お話、驚くと同時に、取り上げて頂いた事が嬉しくて、お邪魔させていただきました。
このゴジラの基盤となっている、ビキニ環礁での日本の漁船第五福竜丸が海外から「ラッキードラゴン」という複雑な揶揄と共に語られた
数十年後に3.11を機に福島が「ラッキーアイランド」と呼ばれた事を忘れてはいけないと思っています。
水爆で海域の海水が汚染され、静かに眠っていた海を追われるまでは、近くの島の住民達から「神様」として畏れられ、「呉爾羅」が海の魚を食べ尽くすと、生贄を海に流して祀る神楽の場面で、私は石井さんの「河童」を思い出しました。(ホントに)
映画での表現は難しかったようで、当初、ゴジラの造形の際に、頭が「キノコ雲」を意識した形になりすぎて直したとか、ゴジラの皮膚が火傷のケロイドを意識した状態に仕上げられたというのを聞いても、かなり「水爆」「核」に対するメッセージを籠めたいと思考錯誤されたのを感じます。
確かに現代人から見ると、滑稽に見えるような場面などもありますが、逆に今見るからこそ大胆さに驚く作品だと思います。
あの当時、リアルタイムにモノクロのゴジラを見た子ども達は、かなり大きくなっても「怖い夢」の中にゴジラが現れたとか…。
現代の私たちが感じている「得体の知れない怖さ」をイメージとして、強烈に焼き付けた生き物だったんですね。
海外で作られた「ゴジラ」は、円谷作品へのリスペクトであるのかも知れないですが
人間の傲慢さで怪物にさせられた挙げ句の果てに「悪」のように殺されるようで好きになれなくて…。
円谷初期作品のように、自然界の神だった生き物を怪物に変えてしまった償いに、自らもゴジラの命と引き換えに科学者が水中に没して運命を共にする
そういう「覚悟」を突きつけられた作品だったように思います。
石井さんが仰った「ACRI」の中でも人間の「エゴ」が問われていましたね。
ゴジラ大好きなので、お話させていただけて嬉しいです、ありがとうございました。
