福島県の問題。
石井竜也
11.04.19 03:52
風評とは、恐ろしい問題です。それこそ、地震や津波の方は、自然災害であるため、一種の「あきらめ」がはたらきますが、原子力発電所の崩壊というのは、特に、この事に歴史上の「恐怖」が、つきまとってる日本社会では、危険値の数字はどうでもよくなっていて、ただ「放射能汚染」という言葉だけで、全てを過敏に判断してしまう傾向にあります。これは茨城でも同じで、おそらく、後10年はこの土地での魚、農作物は壊滅状態に陥るでしょう。これはあくまでも「人災」です。社長が引退をほのめかして終わる問題でもありません。ただ、今タービン構造物の中で、3ヶ月後、自分はこの世にはいないかもしれないと思いながら、必死で、作業に集中している人間もいる事を忘れてはなりませんね。通常被爆の60000倍という高い汚染地域での作業は、きっと、生きた心地がしないと思います。サルコジが見て、「日本人の恐ろしい程、勇気のある「愛国心」に、感動さえ覚えた」という言葉で、ヨーロッパ最大の核保有国である、フランスの政治家が驚いていた。とCNNでも流れておりましたが、つまりは、これも、この危険な状況打開策に過ぎません。原子力推進派としても世界的な地位のIAEAの擁護に過ぎないのです。よっぽど、チェルノブイリの人々の言葉の方が、身にしみます。「日本は私たちも、見た、そして原子爆弾を2つも落とされておきながら、どうして、このような事故を引き起こしたんだ!我々と先人達のご苦労になにも学んではいないじゃないか!!」と声を荒げて警告する主婦が印象的でした。福島の問題は、今、世界から注目されています。日本が出来うる事はもうないように思います。また、あまりにも利権が絡んでいて、絡んだ色をほどく時間があったら、さっさと、世界に『HELP ME』を出すべきだと思われます。僕もいろいろな研究者から聴いた一番の恐怖は、「政府の時間稼ぎ」だと言われました。誘発的な地震がこのところ、関東周辺で起こっております。規模は小さいのですが、専門家の意見では、ドミノのように地震が南下している背景が語られていました。つまり、プレート型の地震に引き続き起こるであろう、断層型地震の予知が出来なくなって来ているというもの。過去の関東大震災」を誘発した「小田原地震」相模湾周辺地域での直下型が、今の地質学者の大まかな見解です。既に房総半島は5・5メーター南東に動き、相模湾下の無数の地殻に入った亀裂を相当のエネルギーで押しているらしいというのです。こうなると「浜岡原発」が相当危険です。今度は風評被害では済まなくなる。活断層地震の場合、最も、予知が難しいだけに、関係者は、この隠蔽に福島を大きく取り扱わせているのではないか?とさえ言います。いずれにせよ、未来の事は人間の力ではどうしようもないんでしょうね。しかも、火山の活動期に入ったとされる10年前からの頻発する、アジア圏での火山噴火は、今回のプレート型の地震よりも、むしろ、活断層の崩落地震、つまり直下型地震の心配をし始めたようです。