MIND BBS 〜掲示板〜

世界で頻発する災害。

石井竜也

11.04.20 05:12

2010年から2011年にかけての、大災害の頻度は、世界に人々をも麻痺させてしまうほど多い。経済という自然からはほど遠い生存圏を作り出してしまった人間の社会体質が、被害の拡大を余儀なくさせている。貧困と、暴力、派閥や宗教。いろいろな事が利権に絡み、世界の災害を拡大させる。いつもと変わらない生活が一変するとき、それを現実として受け止めるまでの人間の理解力は、一瞬で止まってしまう。悲しみや、脅威か、恐怖からなかなか脱却出来ないのだと思う。しかし、容赦なく災害は広がる。地震、津波、原発の脅威、衛生状態の悪化に伴う病気の蔓延。風評被害の世界的拡大による経済の停滞。国内での不安、政治への不満、不信。復興を急ぐボランティアと、地元住民との考え方の違い。いたずらに過ぎて行く時間。緊張は次の段階に人々の心を変えて行ってしまう。水不足、ライフラインの復旧、情報のかく乱と拡散。福島県の悲劇は、今や、世界的に見ても、この政治体制と、社会形体の脆弱さと、ここまでの災害の場合に出来る事の限界を表している。先日、現地を訪れたキャスターに話を聞いた、「俺、変な事を聞いてしまって・・・」と、彼は悲痛な顔で俺に話しかけた「俺、今一番欲しいものは何ですか?って聞いてしまったんですよね・・・」と肩を落としている。俺は不思議に思い、「それのどこが悪いの?」と聞いてみた(勿論、答えは予想がついた)結局、避難されている人々は、着の身着のまま必死で避難して来ている人々で、言葉が出ないらしい。つまり、「何もないのだ」何もかも失くした人に「今一番欲しいものは何ですか?」と聞いても、一気に出てくる必需品以外にも、思い出のペットの事やなくした家族の命にまで、考えは及ぶ事を彼は考えられなかった。聞いた男性は、「・・・・」無言で、首をうなだれたそうだ。こんな事が、東京都内のしかも、相当、管理された仮の避難所で起こっている。これが同じ国で起こっている事なのか?・・・とにかく、何か、「希望」の持てる事をしなくては、これからの試練にも耐えられなくなる。自分自身でも、3・11からの自分は絶対に変わったと実感しています。、逆に皆さんはどうですか?今は、正直、自分の将来を考える事が少なくなりました。そんな事はどうでもいい。せめて夢を見ているときに地震や津波が襲ってこない事を願う日々です。ギリギリの精神状態で行うコンサートは、このいろいろな負の連鎖を吹き飛ばすくらい美しく、清々しい選曲を心がけました。きっと、舞台は照明の最小限度で照らし出すので、オペラの様に見える事でしょう。光田さんも、今回の震災について、石井さんのする事なら、いつでも声をかけてください。手弁当で、協力します!と笑顔で言ってくれた事に感謝です。人間の価値は、まだまだ、直せる範囲にあると確信しました。たとえ、あの原発事故で区域のシャットアウトが実行されても、過去を払拭する事は大変な勇気と思いますが、できない事もない。力強く生きてこそ「人間」です。新しい生活の場をきちんと模索して行く事は今すぐやらなければならない必須条件だと考えます。

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