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重病にかかれば、退院するまで、永いのと同じ。

石井竜也

11.04.22 03:15

今の日本の状況を端的に言うと「重病にかかったのだから、退院するまでは永い治療か必要だ」ですね。でも、治る部分と、治らないけれども戦って、克服出来ない事もないという部分もある。つまり、「医師だけの力ではどうしようもないところがある」ということ。周りの人間の手助けや、ちょっとした気遣いで、やっと、立ち上がる事が出来る。特に、これからが大変な復興のあとの精神的なダメージは、想像を絶するものと思われます。そこからの脱却は、いわば、「慰め」や「慈悲」なんかでは、どうにもなりません。人間の「喪失感」の大きなポイントは、「無情」です。「無情」は、何より、重病を克服した人間にとって、とても辛い社会の顔です。治った喜びはあるけれど、いたわってはくれない現実。「復興」とは、ある意味、退院出来るまでの事です。ところが、この方に必要だったのは、実は、心の中の問題とどう立ち向かうか?にあった。それは、半ば自分にも気がつかない状態で、身体に出てきます。本当の「復興」とは、この「心の痛手をどう直して行くか?」という事に尽きると思うのです。正直「気の毒・・」なんて気持ちじゃ、心の痛手は癒えません。見た目には支援されていると思い込んでいる地域の格差、そんなに対した事ないかも?」と思われてしまう半壊の家、「家族はみんな無事だったので・・・」と言われて、「じゃあもう、大丈夫!」と思い込まれてしまう家庭。目には見えない地域同士の確執や、習慣からくる問題。どこまでも、多分絶対に当事者にしか解らないごく個人的な傷。子供達の「誇り」をこれからどうやって、支えてあげればいいのか?問題は永い時間を要する、とてつもなく大変な事だと感じております。そのどれもを、救う事は出来ないけれど、そのどこか一部分でも、手を差し伸ばす事は、出来ると信じています。あまりにも大きなアクシデントの場合、ケアの方法もいつもとは絶対に違うのではないか?・・・と、思うこの頃です。同時に自分の無力感も感じています。「支える方がそれでどうすんだ!?」と逆に被災者の皆さんに怒られそうですね。「冷静に・・・」というだけでは、支援する側も、困惑してしまう事もあります。俺のここまでの行動と考えを、ある程度、まとめた言葉、それは「情愛」です。「愛」だけでも同じ目線ではなくなるし「情」だけでもいけない。「情愛」は、深く自分をも含めた心を、見つめる行為です。「3年後、この部分が日本人にあるか?」が問題の様に思われます。

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