しあわせになるための『あたりまえ』。
花実月
15.11.12 20:52
『声に出して読みたい小中学生にもわかる日本国憲法』という本を、最近、図書館で見つけました。
特に大切な条文を選んで、漢字には全てふりがながつけられ、齋藤孝さんのわかりやすい解説付きで、可愛いイラストで条文のポイントを表現していて、子どもたちにも、とても親しみやすく、楽しく憲法を読める本なんです。
本の中で子どもたちが、憲法についておばあさんにたずねているマンガがあるんですが、子どもたちからの
「憲法って何のためにあるの?」
という問いかけの、おばあちゃんからの答が、心に響きました。
「そもそも憲法って、自分たちはしあわせになるために何を『あたりまえ』にしたいかを、みんなで決めたものなのよ。
人間の『あたりまえ』って、時代や場所でコロコロ変わっちゃうから、わたしたちはいつもその『あたりまえ』について、考えていかなくちゃいけないの。
でないとしあわせじゃないのが『あたりまえ』になってしまうから。」
第九条…戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認、第十三条…個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉、第十九条…思想及び良心の自由、第二十一条…集会・結社・表現の自由、通信の秘密、第二十五条…生存権、国の社会的使命などなど。わかりやすい解説付きで改めて読んでいくと、今ある『あたりまえ』の幸せは、かつて『あたりまえ』でなかった事…歴史の中で懸命に生きていた人々が、苦しい現実と向き合い勝ち取り、考えられ、守られてきたものだという事を感じます。
特に平和について、戦争・敗戦という不幸な歴史の上に、憲法にその『反省』と『忘れない』という思いが刻んであります。その前文(日本国憲法がどういうものでどんな目的でできたものなのか書かれている)を読んでいると、自分たちの国だけでなく、世界全体の平和を大切に考える、その為に、私たち日本人が出来ることを考え続けていく事を、力強く宣言している憲法でもある事がわかります。今の時代、危うく不安な現実の中を生きていかなければならない私たちへの、ずっと平和で幸せであり続けるようにという願いを込めて先人たちから語りかけてくる、メッセージでありエールでもあるようにも感じられてきます。子どもたちに、今、あたりまえの幸せ、平和な世の中が、どれほど、沢山の人たちの努力の上に繋がれてきたかも、伝えていかなければと感じていました。
