熊本・大分の苦しみ。
石井竜也
16.05.12 19:04
ここでは、僕が集めた専門家や現地の声などを複合して、少々耳の痛い事象や現在の状況などを、お伝えする事も大切な事だと思いますので、もし読みたくなければ飛ばしてください。さて、ART NUDE初日を福岡で行うために入ったその日の夜に起こった、マグニチュード7・5を記録した、多発性型、活断層崩落による直下型地震の真相が、今少しずつわかってきているようです。事は思ったよりも複雑でした。まずは活断層地震という事で、阪神淡路大震災と比べられやすい地震災害に思われていましたが、どうやら南九州地方から四国の高知、伊豆半島近海にまで及ぶ、非常に脆弱な大陸プレートであるフィリピン・プレートに沿っての活断層が動いている事から、大陸型の地震(東日本大震災)の特徴も兼ね備えた複雑な形態の地震のようです。今、地質学者や火山学者が一番懸念しているのは、阿蘇山やその他の活火山の活発化だそうです。要するにこの地震の種類は、あらゆる形態の複合型という恐れが出てきたというわけです。元来、あの辺には無数の活断層があり、ただでさえ火山活動に触発された、火山性微動の耐えない土地柄、被災者の皆様におかれましては、その恐怖も十分にお分かりになっておられるため、世代に受け継がれたトラウマも大きいのではないでしょうか?気温も上がる中、復旧が伸びている原因として、震度4クラスの地震が、未だに連発している現実があります。今日までに2000回を超えた揺れが観測されております。この数字は、実は非常に危険水域をかなり超えています。インフラの着手も事の重大さから、慎重を期しての事らしいです。政府筋の考えは壊れやすい仮設住宅を作っても、かなりの方は恐怖をおぼえるのではないか?という事らしいです。行政と民間が共同体として取り組まなければ、この危機は乗り越えられません。皆さんも、この事の重大さをお友達や家族で話し合ってください。どこにどんな安全策があるかわからないので、今は被災地で起こっている事の重大さだけを伝え、そこからこれからの対策を考えていく方が賢明かもしれませんね?それから、高知県の皆さまには、ぜひ被災した時用の備えを確保してください。特に海側は、津波の可能性も捨てきれなくなった今回の複合型地震。聞いた話だと、ゴミ袋はかなり役に立つらしいです。生活ゴミだけじゃなく、破いてポンチョにしたり、テントの補強に使えたりと、かなり使い勝手はいいそうですので、ゴミ袋の確保をお勧めいたします。それとガムテープ。これは骨折した時の際にも役に立ちますし、日陰を即興で作る事も出きますので、揃えていた方がいいかもしれません。あとは寝る場所の近くに、底の厚いクツ、または部屋履きのシューズを置く事もお勧めいたします。逃げる時に、足をガラスなどで怪我しないように、避難用として、新しいのを用意してください。今現在の被災地の問題は、かなりの数の方々が地震恐怖症に陥ってしまっているという事です。活断層型の地震は、震度2でもかなりの揺れを感じてしまいます。それにより、軽いノイローゼ状態に陥る事があり、心の面でも被害は甚大です。僕はまず、熊本県知事とお話をしてこようと思っております。現地に入っての視察は僕は控えます。これ以上の騒ぎは、今の被災者の皆さんへの、痛い刺激にしかならないと思うからです。まずは、各方面の情報把握から始めていきます。よろしくお願い致します。