我々日本人の運命的な地質学的もの。
石井竜也
16.06.24 08:08
地震、津波、火山活動、それに伴う地下断層による直下型地震と、d気候が亜熱帯気候に偏り始めた大きな変動による多雨気候が引き起こす土砂災害、これは我が民族が受け入れなければならない、最も地域性の強い特徴です。恐らく、日本人の精神構造を司っている根本がここにあるのではないか?と、私は思っております。悲しむべきは、このような危険度の高い国にあり、被災地への心配りや、犯罪が起こっている事実です。いまだ復興のめどさえ見えていない苦しむ人々は、どれだけの心の不安をお抱えになっていることでしょう。困り果て、弱り果てた人々に、姑息で 悪辣な方法での犯罪は到底許されるべきではありません。未だに揺れ動く活断層型を引き金に、大陸プレートの活発化、そして火山活動の恐怖。これだけ考えても、今の九州には、出来るだけ多くの方が注目すべきです。政治家から学者に至るまで、この現実を把握し研究し、次なる安全対策の強化に御尽力頂きたいと思っております。我々日本人は、この厳しい地質学的場所に生きているわけですから、身を守るための創意工夫もカなりの長い時間を掛けて作り出してきたのでしょう。恐らくそれが今の日本人の根本的な精神構造を司っているともいえますね。人間の身体、特に脳を司っている最大の発達源は、恐怖だそうです。命の危険を回避するための知恵と、連帯意識が一番発達する要素となるのが、命の危険度だそうです。この極東の小さな島国がノーベル賞をいくつも取っているのも、あまりにも危険な地政学的場所に国土があっても、これだけの技術大国になれたのも、きっと、先人達から受け継いできた命の歴史なのかもしれません。この危うげで儚い命の尊さを端的に表しているのが、恐らく「さくら」なのかもしれません。