明日の憂鬱
K0011
16.09.04 21:07
先日、戦争体験された作家さんの書物を読む機会が在り、
その作家さんの少年の頃のお話を知りました
戦後、廃墟と化した街で少年は大人は頼りにならないと悟り、
あらゆる手段
時には、人を欺き
生き延びて来て
今日が在る
と、云う様なお話が対談形式で記録されていました
私の父と同じ世代です
当然、父からもそのような戦後複興の話は何度も聞きました
食べる物がなく、配給に行つたものも
飢えた大人に突き飛ばされ奪われ、
ひもじい思いをしながら家に帰り
母親に合わせる顔もなく
家の近くで時間を過ごし
”この大人はなんて酷い大人だろう”
と、思つたと云います
漸く家に帰つた少年の父は
母親になんと言つたのかは
聞いていはませんが、
兎に角、
死に物狂いで必死で働いたそうです
幼い頃から
父の働く後ろ姿しか覚えていません
朝は早く、
夜は遅く、
私達の寝顔しか見ていなかつた様です
当時は皆、食べる為に働く!
これは当然の事で在り、
家族を食べさせる為に働き
得た報酬は貴く
”マネーゲーム”等で得た報酬では
味わう事は出来ないでしょう
人知れず流した
悔し涙もあつたのでは
ないかと思います
父の意外な程の
小さな握り拳を見る度に思います
当時の父親は
皆、そうではなかつたのではないでしょうか?
