忘れられないこと
鈴の音
16.09.20 00:49
いつも温厚で思いやりにあふれ、人を気づかい本を静かに読んでいるメガネが似合う彼女だった
一緒に色々な活動をできることが嬉しく思っていた
いつものようになんでも話して大丈夫なグループで、私は自分の生い立ちやツラい気持ちをいつものように話していた
彼女の番になったときにまっすぐ私のほうを見て
そしてお腹の底から怒りにみちた声で
「どんな母でも、母がいるだけいいじゃない!!私にはいないの!!」
彼女の普段の様子とのあまりのギャップに私はただただ
びっくりして…でも…私には父がいないわ、貴女には父がいるじゃないの!!って言い返したいのをぐっとこらえた…
あれから約10年がたとうとしている…
時々思い出しては心の奥にチクッとした痛みがはしるけれど…
あのときの彼女の気持ち、悔しさ寂しさつらさ、心の中の孤独感を理解できるほどには人生経験してきたと思う…
それを「夢」という不確かで脆くて…でもあたたかな毛布のような言葉のオブラードに包み明日もまた
私の人生を生きていく。気にかけてます…貴女の人生を変わってあげることはできないけれど…決して一人じゃないと
思います
