続ける難しさ。
石井竜也
16.10.13 12:04
どんなことでも、長く弛まずに、情熱を傾けながら、ゆっくりでも続けていくということは、とてつもないエネルギーと、勇気、責任が伴います。その中で、失敗も、転んだりもするでしょうし、やめたいと思うことも、幾度となくあることでしょう。それでも、その道を選んで、歩き始めた以上やらなければならないんだ!と、自分に言い聞かせながら、どんなことを言われようが、どんな苦難に見舞われようが、突き進んでいく力が必要なのです。人は、強くもあり弱くもあります。人それぞれその部分は違うにせよ、完璧に強固な決心など、なかなかできるもんじゃない。でも、激しく動揺しようが、信用を失墜しようが、何が何でも、一度言ったことを曲げないくらいの覚悟と、気構えは必要です。GROUND ANGELは、今年で15年目。本当だったら、もっと大きくなっていてもおかしくない活動内容だとも思います。でも、僕は、これでいいと思っています。その時代や、自分の置かれた状況、その時の精神状態から、簡単に抜け出して、器用に、できるなら、こんなに簡単なことはないでしょう。15年の間、僕を応援してくださったみなさんこそ、勇気ある行動であると、敬愛しております。もちろん、関わってくださったあらゆる企業の皆さんや、関係各所の皆さんには、なんとお礼を言っていいかもわからないほどです。一人の力では、どうにもならないことが、だんだんと大きくなっていき、みんなの力になっていく。そうすると、そこで自分では想像もできなかった出会いや、出来事が起こってくる。そんな平和を願う化学反応を必死に作り上げようとしてきた15年でした。そして、この活動は、まだまだ続きます。いつしか、GROUND ANGELを始めたのが、僕であることも忘れられるのが、望ましい。どんな国の人々だって、暖かいスープや、家族の温もり、日差しののんびりした午後を感じたいのは当たり前だと思います。そんな単純で、すぐにできそうなことができない世の中には、一体何が足りないのでしょうか?感じる自分の問題でしょうか?それとも、そういう余裕を持たせないように、何かの大きな力が働いているのでしょうか?不平不満や自暴自棄、悪口雑言、贅沢願望、不幸症候群。とにかく、今の自分では満足できずに、間違った方向に行く人々のなんと多いことか。そういう自分も、ものすごい波風にさらされながら生きてきました。僕の体は、傷だらけです。でも、歩くのをやめれば、そこで僕の人生は終わりです。たとえ、生きていても、喜びや変化は感じないでしょう。前に歩いて行くことは、むしろ、過去と向き合うことなのが、よくこの頃わかるようになりました。よく「過去は過去だから・・・」と逃げる言葉がありますが、過去を反省しない者に、未来はありません。取り繕うことが人生ではないし、構築するための破壊はあっても、破壊するための構築には意味がありません。きっと、今の世界の状況は、こんな小さな不幸の連続が引き起こす、発展する時代に起きうる、一種の集団催眠状態のようにも感じるのです。もちろん、そんな生易しい言葉で言い切れるような状況ではないのは、理解しているつもりです。しかし、これだけの人間が、幸せを求めるわけですから、「幸せ」も、もっと、多くのパターンが必要になるのではないでしょうか?