日に日にその危機感を増す北朝鮮問題。
石井竜也
17.03.15 23:05
金正恩党委員長の常軌を逸した、同族への凄惨な粛清は、今もなお続いていて、すでに、彼に何かを提言することすらできなくなっているということを読んだ。これは、まさにポピュリズムも超えた、単なる独裁政治でしかない。近年のポル・ポト、チャウシェスク、カダフィ。遠くは、ヒトラー、スターリン、フランコ、毛沢東と、何百万人を、自分の脅威と感じ、殺し続けた独裁者たち。今まさに、その中に、北朝鮮の三代の世襲制による特殊な独裁政権が、最後の、世界大戦を勃発させようとしている。これはもう、第二次朝鮮戦争とは言わない。日本国憲法第9条を掲げる日本には、死をもって待つほかない状況。正式な軍事体制を保有しきれなかった、日本の弱点が、北の恫喝に屈服するしかない状況を生んでいる。おそらく北朝鮮の狙いは、横須賀基地だ。第一次朝鮮戦争の折に、今も、日本の主要な米海兵隊の拠点であり、自衛隊の補給基地でもあり、北朝鮮の脅威と写っているだろう。もし弾が、他のミサイルと同時に発射されれば、横浜から、東京周辺の都市機能は崩壊、500万人の犠牲者が出るとされている。そこに、今回金正男氏に使われた、VX猛毒兵器をばらまかれたら、と、その恐怖は、計り知れない。軍事関係者の、今の恐怖は、原子爆弾の脅威より、すでに、水爆を使用できるまでになっているのではないか、ということだ。水爆は、もし東京を狙えば、国の半分が、海になる程だ。この一大危機に、アメリカも、先手を打つ作戦に出ているわけだ。韓国で、33万人を動員した、軍事演習は、ただの演習に見せかけた、目くらましだという専門家もいる。すでに、アメリカの特殊部隊が、北朝鮮の奥深くまで侵入しているともいう。「斬首作戦」と、なんとも残虐な名前の作戦は、ウサマ・ビン・ラディンを殲滅した時と同じ方法で、行われるそうだ。金正恩を暗殺した暁には、巨大空母、ロナルド・レーガンで、葬儀式典はしないという。そのくらい、北朝鮮の悪政の恨みが、アメリカにはあるということだ。しかも、北朝鮮のアメリカへの敵視は、半端な恫喝ではない。今、北朝鮮が狙う、分地基地は、米海兵隊が自衛隊とともに戦時体制をひいている街だと言われている。なんと、日本全土にその標的はあると言ってもいい。嘉手納基地、舞鶴、千歳、横須賀、etc…、そのほかにも、かなりの、軍事基地が日本にはある。そのうちなぜ、横須賀が、狙われているという噂があるかといえば、ここから出航していった、第一次朝鮮戦争で、北がかなりの打撃を被ったという、苦い経験からだと言う。人口400万の大都市横浜が狙われるということは、直接、日本の中枢を叩き倒す覚悟であることを、暗示している。今回発射された大陸弾道弾ミサイルは、かなりの精度で、命中できうる範囲まで開発されている模様で、燃料も個体とし、今日から液体燃料に変えられているということだ。これは、発射台を、国のどこからでも移動させて、日本に、打ち込めることを示唆している。今の危機を脱出するのに、お金を積めば、今だけの回避はできても、猛攻の軍事費を増やすのと、また、お金をたかられるという苦しい立場になる。僕が今回一番恐怖に感じているのは、生物兵器の隠密拡散計画と大中小700発を超えるという核弾頭の一斉攻撃である。これはすでに、阻止できる範囲を超えている。韓国の次期大統領の有力候補であるムン・ジェインは、完全に北の工作員であるも同然と聞くと、日本のすぐ横に、中国の影が近づいてくるという恐怖が出てくる。もともと、中国の属国であった歴史が長いため、朝鮮半島は、中国に傾くのだろう。朝鮮半島まで中国が近づくのは、日本防衛においては、致命的な立地条件になってしまう。日米の相互協力がますます不可欠になり、悲しいかな、日本は核保有をしなければ、歴史からなくなる可能性がある。この立地条件で元々、無理があった、第9条要項。巻き込まれていく公算が益々強くなってくる、朝鮮半島有事の準備は、あまりの早い展開に、国の中枢である内閣府での自衛隊と法整備のスピードは、間に合わないであろう。せめて、生きていたいものだ。