疑問を抱くことができるうちが、花なんです!
石井竜也
17.03.21 22:33
今、この国の問題は、混迷の中で、出口がわからない鍾乳洞に迷い込んだ冒険者の様です。ロクな知識も地図も用意せず、ただなんとなく、危なげで面白そうな洞穴に入ってみたら、出口がわからなくなった。今は、まだ焦っている程度でも、そのうち、食料も尽き始める。怪我もするでしょう。その時に初めて、冒険者は、本当の焦りを経験するのです。なぜ、あれを持ってこなかったか?そもそもなぜ、こんな穴に入ってしまったのか?懐中電灯の電池も切れ始めます。得体の知れない体の不調も感じてくるでしょう。そのうちに人はまともな精神ではやっていかれなくなり、鬱と爽を繰り返し始めます。巨大な危険に目を向けなくなり、小さなことが巨大に見え始めます。つまりどうでもいいことを、どうでもいいように考えられなくなるのです。それは、本当に無駄なあがきだ!という事に気がつきません。このストーリー、今の状況に合致しませんか?知っていると思い込んで知らない洞穴に入ってしまった冒険者は、悲惨な死を覚悟しなければならないことをよく知る者こそ、今を語れるのだと、思うのです。もちろん、偉そうなことを僕なんかが言えるわけもなく、ただ、空虚な言葉をみなさんに提示しているわけで、お叱り、反対意見、いろいろあるでしょう。でも、それが、一つの物事に向かって、問題を戦わせていきながら、より良い物事の本質を、本来の形にしていく第一歩なんだということも、確かだと思います。しかしながら、今の状況はあまりにもひどい。議論の方向が全く違う。国を守るべき職務についている人々の意見の交換とは思えないのです。「お前が言うな!」は、わかっています。でも、ここくらいは、まともでいたいのです。