無知が呼ぶ、パニック。
石井竜也
11.04.28 03:42
確かに、化学は、利便性や、物事の真意を深く理解するための方法の一つである事にはいささかの疑う余地はありません。経済的にも、国民の生活の向上にも、化学が今まで果たして来た役割はなんと大きい事でしょう。ただし、原子力を推進するための化学は、違う力の上に成り立っている事をお忘れなく。確かに、民衆のパニックが引き起こす様々な理解不能な低次元での差別や暴力、誹謗中傷、その他、都市伝説のような、笑っちゃうようなデマや、風評には、聞いていてもあきれるばかりです。あるこの分野を勉強している方からの意見ですが、「こういう無知が、レイプや、暴力、犯罪に走らせる」という事が言われておりましたが、所詮、俺たち民衆のレベルは、それでいいのではないですか?化学の奥までも勉強出来る人はごくわずかです。そのごくわずかな、英知は、外に説明されても、理解不可能でしょう。無知が生む、『原発反対』『焦る政府』『それによる鎮静化させるための間引き説明』『それをウソと決め込む恐怖に駆られた国民』『風評被害の拡大による自殺』『時間のかかりすぎる復興』『支援が行き届かないところと、支援されすぎて、ものが余ってしまっている現状』『そのすべてを、ヒッくるめて起こる恨みの連鎖』『食い止める事の出来ないそこここで起こる暴力的解決』『それを解決や正義と思い込む恐怖』すべて、物事の冷静な把握が出来ない状況に起こる事実ですね。だから、最低限の核への知識は必要です。俺が言っているのは、原子炉をこの先どうやって減らし、代替燃料の開発を推進するのか?という事です。「放射能退散」と書いたお札を家の柱に貼っても、放射能はスっトンでくる訳だから、これに対する正しい知識を身につける事はこれからの被爆国の、あるいはこれから被爆して行く国民が胸に心構えとして最低限度、知識として知っておく方がいいでしょうね。ただ、この問題には、いくつかの黒い影がうごめいているのも確かです。経済的な面の発展を理由に核開発を優先事項にしてきた利潤追求型の人間による、洗脳、または国家レベルの・・・あるいは国際レベルの「黒いビジネス」もあった事も忘れてはいけないのではないですか?人間は頭のいい人ほど、視野が広くなると思い込んでいますが、実は反対です。集中しなければ、化学も芸術も深くは学べません。ここが、教育システムの暗部です。そういう中の「天才」とうたわれた人物を利用しての知識が、今までどのくらいの人を殺してきたか?確かにその利用する相手が悪すぎた現実はあるにせよ、ないほうががよかったものも沢山あったのではないでしょうか?しかし、反面、暴動やレイプ、盗難などで傷ついた人の数と比較したら、遥かに助けられた人の方が少ないでしょう。恐怖に駆られた人間の真理の暗部もまた凄惨です。無知が起こす誤解の連鎖、化学が起こす利便性の危険性、政治的な隠蔽と、核開発企業との癒着体質、ウラン燃料での莫大な利益、このすべてが、今被災していらっしゃる一人一人に少なくても、覆い被さっている事だけは現実として認識すべきです。