こうなる。
石井竜也
17.07.12 13:52
第2次世界大戦後のデンマーク沿いの海岸線で、上陸するかもしれない、連合軍を阻止するために、ドイツ軍が、設置した数種類の地雷、数十万個。それを、捕虜になった、150万人の、17歳までのドイツの少年兵が、1区画、4万個の地雷除去をさせられた。半数は、爆死した。彼らの多くは、戦争の後期に配置された、素人少年兵士であった。命令に背いたものは、銃殺あるいは、手足が動かなくなるまで殴られた。地雷除去作業は、今のベトナム、アフリカ、アラブ諸国など、世界中の大問題なのだ。半数は爆死したが、その生き残った半分も、両手両足をなくすなど、苦悩の連続の末に、歩いては、祖国に帰れなかった。戦争が一度起これば、その戦争が終わっても、残酷は続くことを、この現実は、教えてくれる。ラバウル(パプアニューギニア)や、ルソン(フィリピン)に取り残された、日本兵のほとんどが、餓死。生きる気力をなくしたものは、自分から、「俺を食ってくれ!」と、首をくくったそうだ。最後まで、軍帽は脱ぐことを嫌ったという。こんな話は、聞きたくないこととして、世界のニュースから、抹消されていく。今、隣の朝鮮半島をめぐる、大問題も、実は、これ以上の悲劇を待っている地雷源なのだ。今度は、核戦争になる。一度に150万人が死傷するというデータまである。残念ながら、日本も、巻き込まれるだろう。みなさんを、いい気持ちにしたくて、いろんなコンサートや、楽しい企画を、考える時に、この現実を、直視しなければならない、自分の中で、なんとも言えない無情を感じています。一旦起こってしまえば、アジア全体に飛び火することでしょう。このアジアが、今のアラブ諸国のような状態になっていくのです。そのあとも、イデオロギーや宗教の違いから、膨大な数のテロリズムが何世紀にも渡って、起こることでしょう。戦争は、たった一国の間違った判断で、いとも簡単に引き起こされるのは、歴史が、証明しています。しかし、たとえ戦争が終わっても、その影響は、200年、300年と、尾を引くのです。絶対に、戦争を、回避しなければなりません。起こしてしまえば、おしまいなのです。今、我々の状況は、トランプを危うく積み上げて作ったピラミッドに似ています。弱い風がそっと、吹くだけで、トランプ・ピラミッドは、崩れ去ります。政治、利権、主義・主張、憎悪、嫌悪、国民感情、・・・財政破綻、これらが全て揃った状態を、戦争前夜というのです。全ての戦争の、火種は、こういった事情のパズルが合致した時に発生しています。半島有事は、近いとされていますが、まずは、戦争をさせないことを、念頭におくべきです。現在の戦争は、すでに、兵士同士の撃ち合いではありません。その国民を抹殺する、最終戦争の様相を、呈しています。今は、そこまでのバカな動物ではないことを人間に期待するしか方法は、ありません。