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【視覚生物学】

KABE

18.08.04 16:00

フェルメールは人間の視覚が、限られた色、具体的には青、緑、赤の三つの色から構成されていることに気づいていた。それは同じデルフトの知識人レーウェンフックからもたらされた示唆だったかもしれない。しかも、青は、緑あるいは赤よりも際立って強く知覚されることも知っていた。それゆえにフェルメールは青にこだわり、青を高価なラピスラズリ(ウルトラマリン)で塗った。さらにまた緑の光線と赤の光線が同時に網膜に入ると、その中間の波長を持つ黄色の光線の入力と区別がつかないこともわかっていたと思われる。
分子生物学が網膜細胞上の三種の視物質(フォトプシン)を発見し、それぞれ420nm(青)、534nm(緑)、564nm(赤)にピークを持つ色知覚に対応していること、つまりフェルメール絵画の方法を追認したのは20世紀になってからのことである。青に対する知覚が独立していること、緑と赤の知覚が近接していることがわかったのも同様である。
そこで「re- create」にあたっては、新鮮なウルトラマリンの色ヒストグラムを解析し、350年の経年による青色の変化を補正した。また、黄色顔料の退色によって青色化した緑色を回復した。そのほかの色補正も実施した。

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