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抜粋し引用した部分の執筆者

KABE

18.08.13 02:00

17世紀のヨーロッパについて
ブレーズ・デュコス

宣教師たちは、ヨーロッパに持ち帰った資料とそれについて記した分析や叙述の文章の質の高さによって、「黄金の世紀」の科学の発展に名を残した。しかしながら、宣教師のまき散らした非常識や、不品行や、作り話や、幻想について言及しなければ、彼らの貢献は偏って評価されてしまうだろう。こういった話はさまざまあるが、驚異という概念でまとめておくので充分だろう。実際、ヨーロッパの学識ある受け手が渇望する珍奇なものを提供するために、気狂いじみた怪物や動植物を作り出すことへの誘惑は強かったに違いない。女性の形をした魚、人間の体内で成長する蛇、牧場で草を食む海牛等等は、ある種の描写に大量に見出されるが、それらは元来真面目なもので、宣教者たちに帰するものである。この点から考えると、ヨアヒム・ウテワール(人名)の《アンドロメダを救うペルセウス(絵画の作品名)》は、真珠色に輝く女性の裸体を描いた魅力的な絵画である以上の、遥かに深い意味をもつ。ペルセウスが立ち向かう龍は、架空の生き物であり、馬ともトカゲともつかず、身体は虹色のうろこで覆われている。龍はまた、イエズス会の上層部のひとりが記したアメリカ大陸の動物相に関する記述を説明する例とも捉えられるだろう。

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