GAのテーマに寄せて
奉拙
18.10.12 02:00
繰り合わせ難しいなか今年もGROUND ANGELのステージで続けてくださって、本当にありがとうございます。以前のGAにて石井さんの呼びかけで非常用持ち出し袋を作ってから、今もベッドの横に長靴と一緒に袋があります。それを使う機会がまだない幸運をありがたく思います。
多くの情報が飛び交うなか、自分で確かめることの大切さを切に思います。人が人を虐げるとき、その背後には差別があると思います。○○教の者なら殺してもいいとか、○○国人なら痛めつけてもいい等々。戦争は石井さんの仰っていた通り、経済的問題によるお金の為のものと私も思います。その後ろには、敵とされる人々や下士官など、犠牲になる人々を軽んじる意識が必ずあると思います。
格差拡大による貧しい人への差別や極右勢力による人種差別が世界中で横行しています。一人で戦争を止める事は出来ないけれど、差別をやめる事は出来ると思います。私の知人は、以前は外国人を差別していたけれど国際交流に携わったことで交流を通じてそれまでの自分の認識が間違っていた事に気づき、差別意識が無くなったと話していました。自分はいま被差別地区へも講師に行っています。他の地域と何も変わりません。でも、それは自分が行っているから分る事であり、行ったことが無ければ分かりませんでした。実体験は何にも勝る強さを持っていると思います。
戦争だけでなく犯罪もいじめも労働者を虐げる職場も、背景には相手を軽んじる差別意識があると思います。今回のGAのテーマの「息をしている」という基本事項に立ち返れれば、障がいも性別も人種も関係なく、差別によって虐げられる人のない社会を実現できるのではないでしょうか。