MIND BBS 〜掲示板〜

日本人の精神構造。

石井竜也

19.05.17 09:24

我々の国は、自然災害国です。コレは世界の認めるところでもあるし、日本人の生きるという概念さえ作り出しています。よって、宗教も神道であり、自分の身の程をわきまえ、小さな存在である事が我々には大切なのです。先ずは、極端な狼狽、機敏な対応、出来る限りの我慢、危険を素早く察知・解読する本能、何より命の尊さ。これらを総合すると、一番大切なことが浮き上がってきます。それは、沈着冷静であれ、死を持ってしても、名誉を重んじる心・・・などです。どんなに仲違いしていても、いざという時には、助け合う心と思いやり。自然災害に、恨みをぶつけても、それはどうにもなりません。そこでは、ひたすらに悲しみや絶望と、戦わなくてはなりません。日本の国土ならではの武士道、見えなく何気ない、助け合いの精神。我々の日本は、今までの歴史の中で、自然を神として存在させてきました。それは、自分自身がその立場にいつ何時、なるとも限らない!という強大な恐怖感からくるものなのです。それにしては、人生を謳歌する事が下手だよね?などと言われてしまうイメージも見受けられますが、実は、日本人には、驚くべき特長があります。「すべての物事は巨大であれば良い」という概念がない事です。日本人の「勇気」という概念もまた、不思議な精神です。「勇気」とは、決してひけらかさない事であり、「謙虚」を潔し!とします。第二次世界大戦の時の日本軍には、あの大国のアメリカ兵でさえも、心の底から恐怖していました。人々の挨拶や、丁寧さ、繊細な奥深さも、この国ならではの考え方なのです。僕は常々、日本人の道徳心は、世界でも希有な民族意識の高さであると、思っております。ある国からみたら、その紳士道は、異常にも見えるかもしれません。さて、先ほどの巨大なものへの執着が無いという概念はどこから来るものか?ということですが、僕自身は、国土の小ささとか、島国だからと言う単純なことでは無いと思っております。日本は世界も認める「ものつくり大国」です!このなんでもコンパクトにする日本人の感性は、おそらく、大切なもの、或いは命に関わることの上で、とてつもなく、重要な要素なのです。小型化する事で、携帯しやすくなります。物事の小型化は、技術を要します。そこには、日本人の驚くべき執念が感じられるのです。つまりは、日本人は、常に、自然の脅威を胸に生きているということです。日本庭園を見れば、そこには、自然界への畏敬の念を感じます。あの小さな敷地に、大自然を、全て美しさと言う観点から、作りだしています。50年で、育まれた文化では無いのです。僕は本当に日本人で良かったと思っております。

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