日韓関係の最悪なシナリオ。
石井竜也
19.08.03 06:16
個人的なことはさておき、今の日韓関係は終焉とも思える状況だ。日本は、すでに、幾度とない対話の要請を韓国側に発信しており、このような状況になる前の段階で、十分に、対話路線に持っていけていたはずである。しかし、今の政権の中心軸をなす「反日路線の急拡大」は、すでに、友好国同志の会話まで、軽率な判断で、無視し続けられてきた日本としては、答えも出されないまま、経産省の不安をより一層、増すことになってしまった形であろう。人間同士の信頼関係と同じように、国同志も、怪しい部分が見えた時には、徹底的に話し合い、悪いところは直し、握手できるところは握手しながら、友好は維持される。一方的に、こちら側を糾弾されても、証拠と、分かりきった悪事、あるいは、限りなく危険物質を輸出したり、貸したりすることは、他の真面目な国からの信用までなくしてしまうことになる。皆さんもお分かりの通り、友情・愛情・信頼は、一度なくしてしまえば、それを修復するには、友達になった時間より長い、努力が必要となる。世界の意識も全く同じことである。信頼を取り戻すには、血の出るような努力が必要であり、国民のひとりひとりに課せられた、重責は重くなるだけで、いいことは一つもない。自分に不利益な要素を含む、しかも、その証拠まで明確になっている案件を抱えて、今まで通り、付き合えと言われても、自分がダークサイドに入るだけで、こちらには何のメリットもない。自分を貶める行為と知っていながら、無理やり、友情だ!と言われても、それは、断じて容認はできない。つまり、これは経済戦争なんかじゃない。信頼という国のイメージであり、他の友好国に対する仁義に近い感情と、事実関係からの、処置なのです。新聞各紙で踊る、いたずらに大袈裟な「禁輸措置」。この問題は、禁輸ではない。使い道と、どういうルートで、この危険物質を管理しているのか?をきちんと、はっきりしてくれれば、貿易は、今までと同じにできるということである。それをあたかも、まるで自国制裁措置と受け止めてしまうあたりに、悲しさを超えて、異常さを感じざるを得ない。1960年代に交わした、日韓の平和協定まで、破棄する約束破りは、今に始まった事ではないが、政権が違えば、すべてゼロになってしまうような国家的約束・協定などは、全く意味をなさないわけだ。こうなると、国家間の約束のプロセスと、信用は、崩壊破綻してしまうのである。度重なる、難癖にも似た、相手国からの言葉に、最早、友好国の言葉は探すことすらできない。今回のホワイト国からの除外は、日本の意識の変化も、絡んでいる。「堪忍袋の尾が切れた」状態では無かったのではないか?アメリカの仲裁というより、日本という国の信用問題にまで発展しかねない状況だからこその、苦渋の決断をしたのだと、思う。日本の科学分野の発展と発明は、やもすれば、凶器にも変わりかねない物質のオンパレードだ。妖しげな証拠を持っている国に対して、今まで通りの輸出を続けることこそ、誤った判断ではないのだろうか?僕は、今回の日本の措置に対しては、それでなくても、難しい付き合い方しかできない韓国に対し、「喝!」の一言ではないか?と思っております。