インフルエンザのひどいやつ。
石井竜也
20.03.31 13:47
蔓延の理由の一番は、生活様式や、慣習・文化の違い、そして最も大切な要素は、個人の清潔感への取り組み、或いは文化や癖、教育による清潔をよしとする気持ちです。今までの百年おきの病気のタイミングを見ると、殆どは、経済や戦いなどの、人の欲望が清潔な生活をも超えた時代ばかりです。百年おきということは、大体3世代おきですよね。欲望が人の世の中を過激に、激烈に変えてしまい、清潔よりも裕福を求めて発症している事がわかります。でも、悲しい哉、人間は欲望を持たなければ生きてはいけない動物。誰でも最初は、初めて自分で頑張った証にもらった給与が9万円でも、90万円にも感じていたはずです。それがいつの間にか「なんだよ、あれだけ働いて、これっぽっちかよ!」なんて、自分の能力もわからないで、出た数値を他と比べて、文句を言う。この連鎖の限界が100年なんです。欲望は果てしなく、人は基本的には善人だとも思います。でも、欲望の方向はどんどん形や規模までも大きくしていき、変形させてしまう。今までの「変態・異常・危険」が「まともな世の中」になってしまう。そういう個人を裏に隠し、あたかも世の中の一部品として、危険生物が生きている世界が、今です。見てください、ほとんどがフェイクニュースで溢れ、昔の井戸端会議で、馬鹿でやたら気の強い「お熊さん」が決めた、「長屋の三軒目のお米さんと話しちゃダメよ!」を合言葉に、その辺三十人ばかりのイジメが起きる。あまりのみんなの仕打ちに、その下らない理由にも恥ずかしくなり、誰にも相談できず、やがて、およねさ、井戸端の柱に縄で首吊り。そのきっかけを作った「お熊さん」は、「気の毒にねえ・・・何も、死ぬことないのに。なんであたしに相談しなかったんだろうねえ・・・ばかな人だよ!」なんて、抜かすわけです。これ、ちょうど今の世界と同じですよね?中国が悪い!次は韓国だ!アメリカの陰謀じゃねえ?、最後は、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客を、自分の国の船会社でもなく、日本に観光に来たわけでもない、未知の病気を、同時並行しながら、関係者を犠牲にしてまで、治そうと努力した日本に向かって、「人権・蹂躙だ!」とか吐かすその声が、治る前に、アメリカ、ヨーロッパ各国にとんでもない感染爆発「パンデミック!!」そしたら、「日本はどうしていたんだ?」世界各国の生物学者、細菌学者、医師連盟、世界保健機関まで出てきやがって、「日本は、何かを隠蔽してる!」だってさ。ヨーロッパ各国では、「日本は今に、とんでもないことになるから見てみろ!俺たちのようにどんどん犠牲者が出るに決まってるから・・・」そこで日本人は言う「そうなったら仕方ないですよね?私たちは馬鹿みたいに情報を丸呑みしないし、閉まっているスーパーをぶち壊すこともないです。こんな時ほど、冷静にしないと、自分の命が危ないのを、数千年、ここに住んで知ってますから・・・」と返すだけ。小指にトゲが刺さっただけで、病院に行けば、自分にも流行病が移るし、ひどい患者さんが見てもらえなくなるだけでしょう?」そう、博士号をもらっている専門家より、きちんとした秩序を、瞬時に構築するんです。日本人の凄まじいまでの、温厚に見える民度の高さは、実は、厳しさの反対をこよなく愛しているからに他なりません。そうしなければ、生きていけないくらい、厳しい自然環境の中で暮らし続けている民族の、生きる本能なんです。ですから、ノーベル賞の数なんて悠長なことを言ってられないんです。それを作らなければ、生きていけなかったに等しいのです。ですから、ほとんどのノーベル賞をいただいた方々のお顔は、「何で、俺?」という顔をする。この流行病も、呼吸器疾患を中心にしたコロナ、つまりインフルエンザの変形型ですよね?ゆっくり休んで、栄養に気をつけて、何より、他人も自分も守らなければ、結局はいつか自分も、巻き込まれてしまう!と、たったこれだけの事でしょ?日本人の生活習慣で備わっている、一番の挨拶は、「お辞儀」です。やたらと、自分のことをベラベラ話すことを、極端に嫌うし、自分の自慢をする奴を、排除するくらいの平等観念。手洗いは石鹸をつけないと、気持ち悪いし、下着も何日も同じものを履くことを極端に嫌います。お風呂は毎日、食べ物は、酵母菌をたくさん摂取しているし、日本人の体の仕組みから、肉類のタンパク質は、合わないんです。だから、牛肉・豚肉を毎日、たらふく食べる人もいない。ほかほかの白いご飯がいちばん!と思わない日本人はいないでしょう。でもこれ、全部、健康食なんです。豆腐、味噌、浅漬け、糠漬け、乾物、わかめに魚、人の体内で、善玉菌を作る最高の健康食なんですね。これを、1000年も、いや、3000年は続けているのかな?四季があるということは、それぞれの季節も楽しめるけど、それだけ、危ない病気も時に流行るということですし、おそらく病気で死ぬ人より、この国では、自然災害で亡くなる人の数の方が上だったはずです。そういう国の本質は、たった、5・60年、アメリカナイズされても、変わるものじゃあないんです。明治政府がいくら西欧諸国の真似をしても、どこか日本な東京駅。エンタシスの柱を並べてパルテノン神殿を真似して作った日本銀行の列柱が、神社に見えてしまう悲しさ。要するに、そういうことなんです。自分の家に忙しい中来てくださった、お客様を歓待するのは、別に特別なことでもないしね?昔から、日本には絶対的に死を招く病気は、風土病のようにして存在していました。結核、水疱瘡、麻疹、おたふく風邪、赤痢、腸チフス、これらの大元は何か?乱雑な生活と、不衛生です。それを引き起こすのは、経済的不利。だから、日本は、経済を大切にし、清潔を旨としてきたんです。生きるために仕方のなかったことなんです。厳しい自然環境に攻めて立ち向かえるとしたら、人間にはどうしようもない巨大な天地の神と、謙虚に生きることの大切さを学んできたからなんです。今のアメリカの映像を見ると、可哀想にさえ思えてきます。とてつもない量の牛乳を買い込んでる人、それに注意する人もいない。分け合う意識もない。あの風景を醜いと思う心がないんです。日本も、ついこの間まで、単なる噂を聞いた人たちが、トイレットペーパーをしこたま買っている風景が流れていましたが、あれを「愚か」だね〜。と言えちゃうことが、日本人の秩序なんです。おそらく、日本は、この病気にも勝つでしょう。なぜかと言えば、我々には、結核という、とてつもなく怖い病気を、克服した例があるからです。決して自然に治したわけではありません。結核菌を発見し、その威力を研究し、「毒を持って毒を制する」という体内摂取を少しずつすることで、免疫という画期的な予防策を考え出したのです。歴史上ほとんどがこの病気に苦しめられてきており、この病原菌を体になじませることにより、抗体を作るという鎧を作り出したんです。おそらく、新型コロナウイルスを、死滅させる事はできないでしょう。でも、日本人には、抗体を体に作り出し、免疫力を使ってこれを克服するという概念が備わっております。絶対に、近いうちに、予防接種の中に、この抗体製造を行うものが、開発されるでしょう。