感じるという事
美惠
21.03.25 08:28
年をとっていくと物に執着が出て集めたり、それを誰かに奪われる恐れを抱くのは何故なのかなと考えました。祖母を見ていて、時々その行動が見られるので。
高齢になると、自分が思うように動けなくなる。無意識のうちに体力、思考力が奪われていく。こうしたいが出来なくなり、言葉もすんなり出てこなかったりする。思うようにいかない、これはとても寂しい事で悔しい事だと思います。
だから、それを補う為に何かを自分の物にしておきたい、無意識になくなっていくのだから、誰かに奪われる盗まれる不安と戦うのだと思うのです。その寂しさを出来るだけ埋めてあげたいと思います。高齢になっても、出来ないことが増えても、その生きてきた軌跡は私達の教えになり、私達には真似が出来ないのだから、生きて教えて下さいと、存在がとても役に立っているのですと伝えたい。何も働く事だけではないと思います。誰かの為になるという事は。その年齢に応じた出来る事、その人だけができる事があって、それはとても貴重で大切な事、大きな役目と伝えたい。
誰かの為に役に立ちたい、きっとどんなに年をとっても思う事だと思います。重ねて、出来ない事が増えれば誰かの負担になるという気持ちが増えていくのかなと思います。
先に生きてくれたからこそ今自分がいる、その事を忘れずに出来る限りの感謝と居てくれたからあるのですを伝えたいです。
いつかは自分もなっていく、それがとても欠けている。
もし、自分がそうならばも欠けている、すべての事において。
感じるという事、心を寄せるという事をもっと大切にしていかなくてはいけないと思います。