世界で巻き起こっているワクチン戦争。
石井竜也
21.06.07 14:47
いま、世界では、数種類のワクチンのために奪い合いが生じ始めています。日本のように、経済大国であれば、いくらでも、ワクチンの入手は簡単だと思いますが、世界には、注射針さえない国があることも、皆さん忘れないように。日本のワクチン摂取時間が遅くなっている要因には、次から次に出てくるであろう、最高のワクチンを待っている!という事情もあると思います。どの国もそうでしょうが、働く年齢層を守らなければ、いくら経済大国などと言っても、国は前には進みません。とにかく今の状況を早く収束させなければ、医療現場どころか、国自体も、低迷の一途を辿ってしまいます。まずは、ご老人の感染を食い止めなければ、医療体制もままならない状況になるでしょう。つまり、疫病より癌患者の方がはるかに多いのに、ご老人はいい研究材料にされてしまうということです。ファイザーなどアメリカの製薬会社の送り出してくるワクチンには、資本主義の持つ焦りのようなものさえ感じます。特に今の世界の構造上、自分がどの主義主張のイデオロギーを持つ国の人間なのか?が、かなりはっきりとさせないと生きていけないような、まるで500年前の宗教戦争のような炙り出しが世界中で起こっています。「一人一人の人間はそれぞれいいんだよ!」では、答えにならなくなっている世知辛い雰囲気は、疫病と、鎖国的世界との関係を、尚も複雑怪奇にしてしまっていますね。こうなると、人間は、立ち位置がはっきりしてしまい、今まで「群衆という隠れ蓑」の中にいたことで誤魔化されていたことが、白昼の元に晒されるわけです。こういう状況は日本人には、かなりのフラストレーションとなって精神に異常をきたす輩も出るのは当然です。今、実際に起こっている常軌を逸した異常犯罪は、全てこのせいだとは言いませんが、「精神的異常」を隠してきたものが、国家的な隔離という中に閉じ込められた時の怖さは底知れません。僕が恐れているのは、政治、医療、流通、報道、軍隊の五つです。今の国会を見ていると、当たり前のことを、何度も耳にします。これは、政治が疲れている証拠です。そして医療、あまりにも、コロナを中心にせざるを得ない状況での、他の病気や大怪我などに、気を配っていられなくなってきている実態です。おそらく、ほとんどの病院ではコロナの対策を命じられ、全然違う病気に時間を取っている余裕がないような状況であることは、一目瞭然です。そんな「精神的偏り」を作ってしまったのが、報道です。物事の真意を、今ほど世界規模で考えていかなければならない時期に、まともな報道番組がテレビ的エンターテインメントになりすぎていた関係上、人が信じてくれそうなネガティヴな情報だけを、ズブの素人芸人たちが自身ありげに話している番組なんかを見ていると、吐き気がします。人間の心理として、恐怖の方がインパクトがあるし、ポジティヴなことには、信憑性がないと感じる類人猿から培ってきた、人類に特化した「敵意の生態系」が、ある種の実像より宗教的な言葉に感じる傾向は、どの国にでもありますからね。報道とは恐ろしいもので「洗脳、恐怖、扇動、混乱」を最も簡単に作れるという点です。世の中が複雑になればなるほど、人間たちは、簡単で、浅はかな言葉に惑わされるものです。そこに流通です。この期に乗じて、流通の発達をせざるを得ない状況が生まれます。「流通が発達することはいいことじゃないか!」と考えがちですが、流通は街を一変させてしまいます。どんどんと流通の方法論が確立していけば、お店はいらなくなります。これじゃあ、街を構成していた根本を破壊し、ゆくゆくは、その国の文化までもなくしてしまうことになるのです。それと、簡単に毒薬になるものや、爆弾の材料となるものまで、手に入ってしまう恐ろしさもあります。あまりにも多くの流通が簡単になれば、政府の目や警察の目は手薄になります。「便利」という武器が、流通には隠れているのです。そして、そこに迷いと不安で精神的に苦しくなった時を見て、軍隊が誕生するのです。軍需産業自体、国を潤す大きな収入源になっていることもあり、このデジタライズされた今の世の中に、とんでもない兵器を世界に売っていく、いわゆる「死の商人」。戦争のあり方も、変わってしまうというのに、いまだにジェットエンジンの指向性など、軍事オタクに説明させて、叩き売り状態をさせる隠れた軍国主義政府。ワクチン戦争はどこが戦争であるか?それは、ワクチンの性能ではなく、持っているという安心感と、持つことができないという不安が巻き起こす戦争です。つい2年前までは、温暖化による、或いは、工業廃水や汚水の垂れ流しで、土壌汚染してしまった国などが、水戦争などと、言っていたのを覚えていますか?電気自動車さえも、オイル受容を増やすことにもなりかねませんし、原子力エネルギーのさらなる平和利用だとかいって、地球温暖化を武器に、どんどん増えることにもなるのでしょう。ワクチン一つから見えてくる世界の危うい状況を、みなさんは、等しく、注視しなければならなくなったのです。