自然淘汰と種の絶滅。
石井竜也
21.06.11 21:29
絶滅危惧種に選ばれている動物たちのほとんどは、乱獲によるものです。一旦、自然の摂理を壊してしまうと、あとは、人間が数の調整をしなければならなくなるのです。これは、作物を荒らしたり、人間に有害な疫病を撒き散らしたりする動物を「害獣」と断定して、その動物から殺されていきます。ところが、ドブネズミは、今や、害獣駆除などしても抑えられないくらいの繁殖能力を爆発させています。駆除が追いつかない。アフリカでは「象」がその対象になっています。増えすぎると、1日に何百キロもの草木を平らげる象は、農家を悉く破壊し尽くすまで食べてしまいます。そこで、数の調整と称して、動物を殺して喜ぶライフル族に観光の一環として、楽しいスポーツとして、ライフルでの狩を解禁するのです。今は、ヌーやシマウマ、ライオンやワニ、ハイエナまでもその餌食になっています。「鯨を取ってる日本が何を言う!」と思っている方々もいらっしゃるとはおもいますが、鯨もまた、人工的に数を調整しなければ、人間の食べている、イワシ、さんま、さば、アジ、少し遠くなりますが、エビなども、1日に食べる量が半端ではないのです。今や、イワシなどは、高級魚になってしまいました。これもひとえに、人間が乱獲した時期が長かったため、自然の数が保てなくなってしまったからなのです。このほかに切実なのは、ウミガメです。ウミガメは、約100年の寿命がある動物です。しかし、今は30年と生きてはいられません。原因は、海水汚染とゴミの不法投棄です。ウミガメの大好物は、クラゲです。ですから、人間の害になる毒を出すクラゲを一日3キロも食べてくれるウミガメは、人間にも大切な動物なのです。ウミガメの被害は心が痛くなります。ビニールなどの透明なふわふわ海上を流れるビニール・ゴミをクラゲと勘違いして、おなかいっぱいに食べてしまいます。当然消化しないわけですから、ウミガメは、満腹の状態で餓死してしまうのです。私たち人間には「自然をコントロールする」なんてことは到底できません。これはどんなに、デジタル技術を発達させても、どんなに機械技術を優秀にしても、どうしようもないのです。それこそ神にしかできないことを、人間は最も簡単に破壊してしまいました。地球上の生き物の数を調整するなんてことは、自然という神が作っているわけで、間違ったにせよ、人間がやってはいけないことなのです。猟師の間では、「眉間に狙いをつけて、脳みそを吹っ飛ばせば、苦しまずに死ぬから、人間的な殺し方だ!」という言葉があります。・・・人間的殺し方?苦しまないから良いってことですかね?しかも、これは「スポーツ」としてヨーロッパなど欧米の「銃社会」では、まかり通った考え方です。確かに、狂ってしまった自然淘汰の原理を戻すことは、もうできないでしょう。でも、殺戮を美化した考え方には反対ですね。資本主義の傲慢さ、共産主義の隠蔽体質、人が作った主義主張にどれだけの自然が破壊されるのでしょうか?中国は昔は、緑あふれる土地が広がる大自然の国でした。今は、砂漠化と、汚染水問題に大気汚染、あらゆる病気の蔓延と、自国の人民を、平等に幸福にするどころか、貧富の差や、文化までも消し去り、自然破壊による砂漠化、それにより、近隣諸国では黄砂の粉塵や、PM2・5などの人類が今まで経験したことのないアレルギーや、新しい疫病まで作ってしまっています。動物どころか、同じ人間にまでその狩猟本能を駆使して、21世紀の今でも、残虐なジェノサイドを行っています。第2次世界大戦中のドイツで、ユダヤ人やポーランド人がとんでもない殺され方をしてるという事実は、各国のトップは知っていたといいます。もし、それが本当のことだとすれば、この問題は、人類全ての問題ということになります。話は変わりますが、ペットの問題も、物凄いことになっているし、保健所の駆除される猫や犬たちの断末魔の声を聞いたことがありますか?食肉牛や豚、鳥などの動物の食肉のためだけに育てられた最後の姿を、ちゃんと観たことはありますか?・・・私たち人間は、他の動物たちは、自分たちのものだという考えを持ってはいませんか?・・・自然淘汰を狂わせてしまった人類に、今、とんでもない疫病が攻撃をしているのは、全く不思議ではないとは思いませんか?このコロナ騒ぎの中、こういうことをいうことは、反社会的だ!とお想いになる方もおいでになるかもしれませんし「私は、ペットをそんな扱いはしてません!」とお怒りになられる方もいるかもしれませんが、社会全体の今の人間がしていることは、少なくても、現実は見なければならないのです。見るだけの罪を我々は日々犯しているのです。地球上の生き物の量の緩和は、地球がしているメカニズムです。そこに、割り込んだのは、何を隠そう、我々人類なのです。