MIND BBS 〜掲示板〜

日本の自然災害と砂防・治水専門家のなり手の不在

のんこ

21.07.05 13:41

熱海の土石流で亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます。また、被害に遭われた地域住民の方々にお見舞い申し上げます。

日本に住んでいる以上、決して他人事ではなく、この異常な雨の降り方、突風や暴風、河川の氾濫、多発する地震など、ありとあらゆる自然災害に備えておかなくてはならない時代になりました。私も自治体が提供するハザードマップを確認して、居住地や職場、通勤経路でどういった危険性が考えられるかシミュレーションをします。飲料水や食料、またライフラインが停止しても煮炊きできるようにカセットコンロなどを備えたり、生活の中に取り込んで練習したりしています。

以前、あるテレビ番組で知ったことです。
日本は世界的に見ても急流な河川がほとんどで、昔から土砂災害や水害が多く、砂防や治水の技術が研究されてきたそうです。しかし最近では、土木工学の中でも特に、砂防や治水の専門家のなり手がいない、と言っていました。日本の自然災害の特徴を考えると、砂防や治水技術を研究する者がいないことは、本当に憂慮すべきことなのだそうです。大学教授が土木工学科の学生を数人集めて、砂防・治水へ興味を持ってもらうという内容でした。
その番組を見るまで、私は砂防や治水といった言葉も役割も知らず、実は私たちの日常生活や社会を守る大事な存在だったのだと、初めて分かりました。

自然災害に対する個々人の備えはもちろん必要で、また人間は大自然の脅威に対して畏敬の念で生きていくしかない一種の諦めも必要なのかもしれませんが、でも国をあげて研究者育成するなど、人類として出来ることはまだあると思います。
これ以上、悲しみの涙が増えないように、自然と人間が共存できるように、そのための科学技術が発展してほしいと願います。

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