浜岡原発の不思議。
石井竜也
11.05.08 18:37
相模湾一帯で心配されてきた直下型地震は、今回の太平洋プレートの断続的な余震にかなりのダメージを受け誘発される可能性があるといわれている。そもそも、73年周期でマグニチュード7クラスの直下型地震を繰り返してきた相模湾沿岸は、フィリピン・プレートの下、1000キロにわたって、今回の太平洋プレートが沈み込んでいるきわめて脆弱な地盤にある場所。古くは、「小田原地震」を引き起こし、これは東京を直撃「関東大震災」と名前を変えた。今一番注意しなければならないのが、静岡から、日本海側に欠けての一体に起こる小さな誘発地震の数。これらは、俗にいう直下型といわれる断層地震であり、必ず、この時期に起こりうるであろう事は明白らしい。その場合、震度は8クラスで、浜岡原発の構造上の理由と、老朽化で、絶対に持ちこたえる事は出来ないそうなのだ。ちなみに、福島原発と同じ状況が起こったにしても、風の向きや、作りの脆弱さから言っても、関東地方への相当量の放射性物質が飛び散って行く事は避けられない。また今現在の最低のシナリオは、福井の「原発銀座」がメルトダウン現象(連続臨界)の誘発を起こす事で、これが起こると、日本の国土の約70%以上は、人間がまったく住めなくなる状態に陥る事になるというのだ。いずれにせよ、房総半島から、相模湾一帯の地質学的見解は、ほとんどの地質学者が同じ規模と、時間をはじきだしていることから、かなりの確率で、近いうちにこの一帯に起こる地震なのは確実である。ちなみに、フィリピン・プレートとは、スマトラ沖地震を起こしたインド洋プレートのすぐ横に位置するプレート。そのプレートが相模湾沿岸の一帯を太平洋プレートと繋がる様に潜り込んでいる事実を見逃してはならない。その最大の断層が、浜岡原発の真下200キロにある。しかも、「完全に大地震の周期が13年も遅れている事実を軽く見てはいけない」専門家に言わせれば、本当は1998年近辺に起こるはずだったらしい事が知られている。中央日本がせめて壊滅しないような対策を政府は早く作るべきだろう。