時間が経つのはなぜ早いのでしょうか?
美惠
21.09.13 15:03
昔よりもずっと1つの作業にかける時間は短いはずです。便利なものが増えて洗濯も機械に任せ、任せている間は他の作業が出来ます。洗濯板を使っていた頃はそれ一つだけしか出来なかったはずで、それならばその時間は機械がしてくれているのだから空き時間になるはずなのです。洗濯だけではなく色んな場面で便利なものが出来、空き時間は増えているはずです。
なのに昔より慌ただしく感じます。ゆったりと感じるものも減りそれを感じる時間も少ない。四季の移り変わり、風の僅かな香りの違いや温度の違い、光の明るさの違い、遠くの方でする懐かしい香りが冬は鮮明に感じる事や秋は穀物の実りの香りやまだ少し夏を残したオレンジ色の景色等、夏は水撒きや夕涼み、少し涼しくなった庭先で静かに虫の鳴き声を感じ優しい団扇の風や蚊帳で過ごす時間を楽しむ。絵になる景色は日常にもっとあったと思います。1つの動作ももっと多くてだからこそ生まれる美しさもありました。便利になり楽になったのかもしれませんが、仕草さは大きく単調になり男女の差も減り、趣は減っていると感じます。
空白の時間が増えたはずなのに、なぜこんなに慌ただしく、時間が経つのが早く何かに追われている気がするのでしょうか?
物理的に楽になり短縮が増えているのなら時間は増えているはずなので、考えられるならば人の心がただ慌ただしくせっかちなんだと思います。
その心がそれぞれにあふれているから全体的に慌ただしい。今同じものがある状況で、心に時間を一斉に持ったとしたら凄くゆっくりと時間が流れる気がします。余りすぎるほどに。