MIND BBS 〜掲示板〜

虚ろな自分のまま懸命に生きている

お茶緑

22.02.24 00:00

核家族、高齢化。近所の大人との付き合いの減少、両親の共働きに受験戦争。都市部への人口の移動。貧富の格差の拡大。
人々が幼いうちから「何者かの振り」をしなければならない場面が昭和時代と比べると現代は遥かに多いのかなぁと思います。
大人の振り、母親の振り、女の振り。父親の振り。疲れた家族のカウンセラーの振り。問題児の振り。優等生の振り。

石井さんの仰る通り、かつては大人や周りの子との付き合いを通してある程度の礼節を弁える上で挨拶や適切な振る舞いについて関心を向けてくれる存在が多かったのでしょう。

ところが子供達はいま、「家族のお荷物だと思われたら怖い」「お母さんお父さんは仕事で忙しくて、自分といるとピリピリしている」「病気にかかって将来を棒に振ると大人が失望する」などの空気が漂っていることを肌身で感じているのだろうと思います。
「親ガチャ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
なんて罰当たりな言葉!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし子どもたち自身、自分の軸が親の人格次第で決まってしまう、という強迫観念めいたものを漂わせており、その外側のコミュニティの大人は既に眼中にないか、トラブルを起こしてはいけない存在として認識しているからこそ生まれた言葉かな…と思います。
「もし面倒をかけたり、失敗すると見捨てられる、家の外に自分のトライアンドエラーを許してくれる存在がいない」と思わせたまま育つと、「自分軸がなく何者かの皮を被り、上下関係だけを素早く察知する」虚ろな子供が増えて、恋愛や子育てを疎ましく思うことへ繋がっているような気がしています。

大人も子供も抱える「満たされなさ」というか極端なやり方での承認欲求の発散や人に拒絶されることへの恐れはこういう所から来ているのでしょうか?
人の心を満たせるのは人しかいないわけで、寂しさの連鎖をここで断ち切るために歌や絵はあるのかなと思っています。

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