MIND BBS 〜掲示板〜

境界線の恐怖。

石井竜也

22.03.05 19:07

クリミア半島、ドネツィク・ルハンスクのドンバス地域、その他3〜4州のウクライナの国家には、ロシア人居住区域があります。すでに、そこでの小競り合いは、随分と長いこと、揉めていた事は事実としてあったのです。国の境界線を決めるというのは、かなり難しいです事であることは、日本でも竹島問題や北方4島返還問題などで、ある意味、その裏には深い闇の歴史があることくらいはわかるでしょう。どの国にも、こういった、民族的価値観の違いや、宗教的誤差、国家自体の経済的体力や軍事面での優位性など、それぞれの国が絡まり、かなりの時間を要さないと解けないほど、複雑に絡んでいることも現実です。国土の境界線というのは、大体の文明国家の場合は、川、山の峰、兵士の形、そして、そこに住む人々の文化面が大きな線をひくバロメーターになっているわけです。しかし、みなさんも、思っている通り、人間というのは、そんなに簡単に「俺、こっちのグループで〜〜〜〜す!」なんて簡単なものでもないのです。その変わり者のために、小さな村の境界線は、ゆらゆらと、常に、変わっていたりするものなのです。しかし、その程度の村単位の境界線なら、殺し合う事まではないとはおもいますが、国の国境線ともなれば、宗教、政治体制、軍備、人口、主義主張、教育制度、金融システム、地下資源のある・なし、こういったすべてのインフラや精神にまで違いがある民族が同じ区域には、一緒にはいられないわけです。ロシアのウクライナ信仰もこういうバックボーンがあるため、NATOもあれ以上の介入はできないでしょう。ただ、いくらロシアがデカいといっても、旧ソ連のような力を振りかざす事は今現在では、核保有国である!くらいしか、脅せません。しかし、本当にこれを使うとなれば、今度は世界からのしっぺ返しがくるでしょう。ソ連崩壊の後、緩やかな社会資本主義にゴルバチョフが変えて行ったのには、強いロシアをもう一度作りたかったという野望もあったという事です。要するに経済面で格が下がれば、思う様な軍事力も保有は出ません。しかも、軍事的配備体制というのは、自国だけの発明では、できないのです。結局ロシアも、せかいの科学力を有する国家から、ヒントになるものを買いつけて、自分達ではできない部分を補っているわけです。つまりはいくら軍事大国とかいっても、自国でだけの発明では例えアメリカでさえ、優秀な武器など作れないという事です。それ以前に、せかいの情勢や、助け合いのない国に、世界は目を向けてはくれないという事です。この戦争は3〜4日でロシアの「大幅な譲歩」で終わるでしょう。それは、情報戦に長けた国々をウクライナ側は、仲間につけてしまっているからです。ただ、この地域の複雑な事情を考えると、これから、ウクライナ側でも、軍事大国化する動きも出てくる事は確かです。目眩く、同じことを続ける人間社会の愚かさがここに見えるのです。ここの次は、どこになるのでしょう?すでに僕はそっちの方が怖いですね。

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